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道北の原生花園と島 〜〜 エピローグ 〜〜


[ 旅行を振り返って ]
 自分にとって二度目の北海道旅行を無事終えることができた。今回の旅行は、夏鳥の撮影をメインに据え、旅程もそれに合わせて自分で組み立てた。最も期待した鳥はクマゲラ、シマアオジ。これらの鳥は北海道と東北地方の一部で稀に見られる程度で、数も少なく運が良くなければ出会うことができない。

 旅行中に出会った人に尋ねてみても、出現する場所・時間を知っていないとなかなか巡り合うことは困難とのことであった。ガイドブックの漠然とした情報だけで、しかも、旅行途中のワンチャンスでカメラに収めようとすること自体、所詮、無理なのかもしれない。

 せめてもの慰みは、キマユツメナガセキレイと、名古屋では冬にしか見ることができないベニマシコに出会えたことだろう。キマユツメナガセキレイは本州でも見られるそうだが、名古屋地方では見たことがなく、その美しい姿を見たときは思わず感嘆の声を上げたものだった。ベニマシコは昨年から今年にかけての冬場に一度もお目にかからなかっただけに、兜沼で撮影できたときは嬉しかった。

 今回の旅行コースは、オホーツク沿岸に点在する原生花園巡りと、利尻島・礼文島に渡り、鳥と花の両方を楽しむという企画だったのだが、花は季節の遅れから訪れるには時季が早い結果となってしまった。利尻島・礼文島は、ほぼ24時間の滞在では本当の良さに触れることができず、次に機会があればどちらの島も最低2泊はしてみたいと思う。

 全体的に言えば、コース設定が海岸線と島に偏って単調気味だったので、内陸部も組み込んで風景にしても、花・鳥にしても、もう少しバラエティーに富んだ内容にすべきだったとも思う。しかし、これは後だから言えることで、自然相手では予期しないことが起こったり、予定通りにいかないのが当然であるというべきだろう。

 宿泊先については、6泊のうち5泊を民宿とした。これは正解で、食事やチェックイン・アウトの自由度が大きく、宿の主人や同宿者からもいろいろな情報を得ることができた。また、夕食時、見知らぬ者同士が酒を酌み交わしながらの団欒はホテルでは味わうことのできない楽しみでもある。

 前回の旅行と今回で北海道のほぼ北半分の海岸線を回ったことになる。次回は大雪山系を中心に高山植物と山林性の鳥を訪ねてみたいと考えている。

[ 旅行中に買い求めた本 ]

名      称 著      者 出   版   社
利尻 山の島・花の道 宮本誠一郎、杣田美野里 北海道新聞社
礼文 花の島・花の道 宮本誠一郎、杣田美野里 北海道新聞社
サロベツ 花原野・花の道 宮本誠一郎、杣田美野里 北海道新聞社
花紀行6 礼文・利尻の花 布施正直 文化出版局
最北彩影 森本和裕 三陽印刷
さいはての花 フラワートレッキング 利尻・礼文・サロベツ 松井久幸  
さいはての花と旅 利尻・礼文・サロベツ国立公園 松井久幸 椛獄k海
自然観察ガイドブック-37 利尻・礼文・サロベツの自然観察 (財)日本自然保護協会 (財)日本自然保護協会


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