関西の花の山  

Vol.02

13年6月1日 (土)
かねがねベニバナヤマシャクヤクを見たいと思っていたところ、この度ようやくその念願が叶った。現地を訪れてみると、手入れの行き届いた杉林の中にベニバナヤマシャクヤクが大群生しており、思わず感嘆の声を上げた。しかもこれがすべて自生の花というのだから驚きである。ここは地元の有志の方によって厳重な管理がなされており、普段は入ることができない。年に2回ほど一般公開されるということで、それもまだ3年ほど前からのことという話であった。

ベニバナヤマシャクヤク
ベニバナヤマシャクヤク

かつてこの山は一面下草に覆われていたそうだが、整備を始めたところどんどんとその数が増え始め、今では6千株余を数えるまでになったとのこと。ベニバナヤマシャクヤクの中には白花もあり、シロバナヤマシャクヤクと呼ばれているらしい。普通のヤマシャクヤクとの相違点は、ヤマシャクヤクは雌蕊が3本でその柱頭はく(へ)の字に曲がっているのに対して、ベニバナヤマシャクは雌蕊が5本で柱頭が渦巻いていることが見分けるポイントらしい

ベニバナヤマシャクヤク
ベニバナヤマシャクヤク

訪問した日の3日ほど前が一番綺麗な状態だったらしいが、それでも数が多いので見頃を迎えた花も多く、まだ蕾の状態のものもあり、数日間は楽しめそうな感じがした。ところで、現地でお知り合いになった方からご招待を受けて自宅(アトリエ)にお伺いしたところ、素晴らしい写真の数々を見せていただくことができた。写真額もご自分で自作されておられるとのことで、額装を容易にする工夫が施されていて思わず唸ってしまった。帰りにはこれを1枚お土産にいただいた。

ベニバナヤマシャクヤク
ベニバナヤマシャクヤク



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