南信州・奥三河 秋の野草  

Vol.10

11年10月16日(日)
 例年、10月に入ると三河地方での野草散策が多い。この日も奥三河から東三河を巡った。早朝、車で稲武付近にさしかかると霧が出てきた。この調子だと茶臼山も霧に包まれているかもしれないと思って山道を登っていくと、期待にたがわず木々が霧に霞んでいた。しかし、撮影を開始してものの30分も経たないうちに文字通り雲散霧消。もう少し早く自宅を出発すればよかったと後悔するものの後の祭り。

??? マツムシソウ センブリ センブリ
ツルニンジン セキヤノアキチョウジ ワタムキアザミ? ワタムキアザミ?

 次の訪問地はジンジソウの群生地。沢沿いの林道脇の山肌や沢筋にジンジソウが咲いているはず。ところが確かに花は林道に連なっていたが、前夜来の雨の影響でどれも花を閉じており、「人字草」ならぬ「一文字草」といった有様。これでは写真にならないので、目に付いた花だけを撮って早々に車まで戻った。幸い、東三河へ向かう途中の道で開きかけのジンジソウを見ることができた。さらに先へ進むと、今度はアズマレイジンソウの小群落があった。その傍にツリフネソウがたった1輪。

ツリバナ ツリフネソウ ツリフネソウ ジンジソウ
ジンジソウ アズマレイジンソウ アズマレイジンソウ アズマレイジンソウ

 東三河ではタニジャコウソウ。これも雨のためか、倒れているものが多かった。花付きもイマイチで、これでは引いて撮っても様にならず、状態の良さそうな花を選びアップで撮影。林道際にはまだこれから咲こうとしている株も数多く見られたが、再度訪れるかどうかは微妙なところ。もう1カ所行きたいところがあったので早々に引き揚げて次のポイントに向かった。

タニジャコウソウ
コシオガマ

 最後の目的地ではコシオガマの群生を見た。こちらも花が終盤を迎えつつあり、落花している株が多かった。花数はそこそこあったものの、イザ背景を活かした写真となると、どれも帯に短し襷に長しといった状態で、イマイチ消化不良気味。野草撮影のタイミングはまことに難しい。やはり咲き始めてから1週間以内でないと綺麗な花には巡り合えないのだろうか。とは言え、遠方まで日参する訳にもいかず、いつも歯がゆい思いをしている。親切な野草ウオッチャーさんは居ないものか。(笑)

コメナモミ ??? カラスノゴマ カラスノゴマ




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