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南信州・奥三河 秋の野草 |
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Vol.9
11年10月9日(日)
秋の深まりとともに野に咲く花も少なくなり、野草散策で訪れる場所が次第に限られてきた。そんな中で花風景写真に適した場所を選ぶのは難しい。そのうえ県内にある山は概ね変化に乏しいのでなおさら行先に悩むことになる。今回訪れたところは、山頂付近に池があってなんとか風景的には撮影目的に叶っている。幸いにも池のほとりにウメバチソウやセンブリが咲いており、水と木立を背景に撮ることができた。
ウメバチソウには時季が遅いかなと心配していたが、花の状態はまあまあといったところ。センブリはようやく咲き始めたばかりで花数は少なかったが季節感を得る程度ならばこれでヨシとしなければならないだろう。山を巻くようにして設けられた高原道路脇には、時々思いがけない花が咲いていることがある。コシオガマもそんな花の一つ。もう花の最盛期は過ぎてしまったのか、少し淋しい花姿だった。
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フクオウソウ |
フクオウソウ |
コシオガマ |
コシオガマ |
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カワチブシ |
セキヤノアキチョウジ |
マツムシソウ |
サラシナショウマ |
最初の目的地へ行く前に立ち寄ったところでは、草地の中にかなり背丈の低いマツムシソウを見かけた。どうやら草が刈り取られた後から生えてきたものらしい。その周辺を丹念に探してみると、センブリやリンドウなども草陰に隠れるようにして咲いていた。確か昨年の同じ頃にここを訪れたときにはエンシュウツリフネが咲いていたはずなのだが、残念ながらその姿を見ることはできなかった。