八ヶ岳の野草  

Vol.5

14年6月16日(月)
今回の花旅は超楽チンな行程。何しろ車から降りてものの10分か15分もあれば撮影ポイントへ行くことができるようなところばかり。もちろん、1カ所でジッとしているわけではないから多少は歩く。それでも山とは言え、ほぼ平坦な路ばかりだから疲れるということはない。この日の八千穂高原もそんな所。ここの魅力は白樺林の中に咲くベニバナイチヤクソウとレンゲツツジ。黙って立っているだけでも山の清涼感と美しい景色が堪能できる場所だ。

ベニバナイチヤクソウ
ベニバナイチヤクソウ

白樺林の林床には夥しい数のベニバナイチヤクソウが咲いている。花はちょうど見頃を迎えており、撮影に際しても目移りがしてどの花を撮ってよいものやら大いに迷う。今回は腰を据えて例え1枚でも2枚でも作品と呼べるようなものを撮ろうと、10カット以上、枚数にして150枚は撮ったはずなのに、結果的にみれば納得できる写真はほんの僅か。写真の難しさをまざまざと見せつけられたような気がした。

レンゲツツジ
ササバギンラン

いつになくササバギンランが多かった。ちょっと気を付けてみるとアチラにもコチラにもという具合にポツポツと咲いていた。ただ、咲いている場所が草叢の中とあって構図が難しく以外にてこずった。この花は良く似たギンランと比較すると、スラリとしなやかに伸び葉が特徴的で、葉と花のバランスも良く、どちらかと言うと被写体としてはギンランより撮りやすい。

ササバギンラン
クリンソウ

ここでもクリンソウを撮った。林の中に群生していたり、小川の辺に小群落を作っていたり良い雰囲気で咲いていた。今回のもう一つの楽しみはカモメラン。散策路から少し外れたところの苔むした斜面にひっそりと咲いている姿は楚々としてなんとも可愛い。惜しむらくはISO感度の設定を誤ってほとんどがピンボケだったこと。次回は心して撮影に取り組もう。それまで無事であることをひたすら祈るばかり。

カモメラン
シロバナノヘビイチゴ ツマトリソウ ウマノアシガタ ハルナユキザサ


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