八ヶ岳の野草  

Vol.3

12年6月18日(火)
「朝霧に霞む白樺林、その中にひときわ色鮮やかに咲くレンゲツツジ」と、まあこんな光景を期待して、早朝、いや深夜1時半に自宅を出発して一路八ヶ岳へ向かった。しかし、現地へ着いてみれば天気は晴れ。空は秋を思わせるように澄渡り、うろこ雲さえ出ていて、白樺林は朝陽を受けてまぶしいほどだった。当初の目論見は見事に外れたものの、林床を見れば一面のベニバナイチヤクソウが今を盛りとばかり咲き誇っていた。ここは八千穂高原。

レンゲツツジ
ベニバナイチヤクソウ

林の中を散策していたらギンランが目に止まった。注意深く周囲を探してみると、アチラにもコチラにも。全部で10株はあっただろうか。これは思わぬ拾い物。事前の調べでは八千穂高原自然園にはクリンソウが咲くというので入園しようと思ったら、入口が閉ざされていて、傍の案内看板を見れば開園が8時半とある。時刻はまだ6時半。これでは入れないはず。仕方なくまた白樺林へ舞い戻って撮影。オオヤマフスマ、チゴユリなどを撮っているうちに開園時刻となった。

オオヤマフスマ オオヤマフスマ チゴユリ チゴユリ
ギンラン

園内に設けられた散策路を歩くと、ここでもベニバナイチヤクソウがチラホラ。滝の傍まで行くと、重そうな三脚を抱えたカメラマンが7、8人橋の上にたむろしている。こちらは野草目当てなので風景写真は割愛。さて、目的のクリンソウはというと、確かに咲いてはいたものの、とても群生といえるほどの数はなく、しかも散策路から遠い。ちょっと拍子抜けしたが、せっかく訪れたのだから証拠写真ぐらいは撮っておこう。帰路は車山高原から霧ヶ峰、踊場湿原を経て大門街道を下り、諏訪I.Cへ。

ミヤマカラマツ ミヤマザクラ(咲き終) クリンソウ クリンソウ
ヒョウタンボク ギンリョウソウ 車山高原 穂高連峰



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