乗  鞍  岳  

Vol.14

17年7月28日(金)
当初の予定ではいつものとおり肩ノ小屋口から登ろうと考えていたが、大雪渓を見ると思いのほか雪が多く、登山道がかなり雪で埋もれていたので急遽畳平まで行くことにした。結果的にはこれが幸いしたようで、鶴ケ池を一周してみると多くの種類の花が今を盛りとばかり咲き誇っていた。畳平周辺でこれだけ多くの花を見たのは初めてのこと。しかもちょうど見頃を迎えているとあってテンションは上がりっぱなし。

コケモモ コケモモ コウメバチソウ コウメバチソウ
シナノオトギリ シナノオトギリ ゴゼンタチバナ チングルマ

不肖池近くまで行ってみると、いつもなら池の上半分に雪が残り、その雪が池の下の方ではコバルトブルーに見えるはずだったが、雪が多過ぎて池が小さくなってしまっていた。そこで畳平のお花畑まで引き返した。今年はゴバイケイソウが裏作なのか、ほとんど姿が見えない。その代わり、ハクサンイチゲ、ミヤマキンバイ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマクロユリといったお馴染みの花が多く見られた。

ヨツバシオガマ ヨツバシオガマ ハクサンイチゲ ハクサンイチゲ
キバナシャクナゲ キバナシャクナゲ ミヤマキンバイ ミヤマキンバイ

お花畑の近くでは、チングルマ、コイワカガミ、アオノツガザクラがまるで寄せ植えのように並んで咲いている場所があり、その美しさにしばし見とれてしまった。少し下ると今度はキバナシャクナゲ。群生している場所が離れていたため思うような構図で撮れなかったのが残念なところ。それにしても今年は花の多さといい、咲き具合といい恵まれていると感じた。

ミヤマダイコンソウ ミヤマダイコンソウ チングルマ チングルマ
ハクサンイチゲ

さて、コマクサ。一時期その数を減らしたようにみえたがどうやら回復の兆しが見えたようだ。この花は開花までに8年前後を要するだけにこれだけ群生するには関係者の相当な努力があったに違いない。最後はミヤマクロユリ。ハクサンイチゲやミヤマキンバイの中にアクセントを沿えるように点々と咲いていた。できるだけシベが見えるように、とローアングルでしかもハクサンイチゲが白飛びしないように注意しながらの撮影。

コマクサ
コマクサ ミヤマクロユリ ミヤマクロユリ ミヤマクロユリ



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