伊吹山九月の花  

Vol.6

09年9月24日(木)
 今年に入ってから伊吹山三合目へはまだ一度も訪れたことがなかった。春先から何かとヤボ用が多くて花散策の予定がすっかり狂ってしまったのと、6月に入ってから三合目まで登る林道へ一般車両が通行できなくなってしまったことも大いに影響している。今年は諦めて北尾根へ行こうかとも考えたが、やはり年に一度は訪れてみたいところ。もうすぐ野草の季節も終わろうかという時期になって初めての訪問となった。花の種名欄では、現在調査中の「???」マークがついたものが多くありますが、とりあえずページをアップしましたのでご容赦願います。

イヌコウジュ カラスノゴマ ゲンノショウコ ゲンノショウコ
イブキコゴメグサ

 この日は三合目の散策ポイントを右回りに歩いてみた。いつもイブキコゴメグサが咲いているところへ行ってみると、凄い群落を作っていた。三合目のこの付近は、最近あまり人が歩かなくなったとみえていつの間にか増えたものらしく、登山路の中まではみ出して咲いていた。惜しむらくはほとんどが雑草の中に埋もれてしまっており、写真を撮ろうとするとほんの限られた花の中から適当なものを見つけるよりしかたがない。

イブキボウフウ? ??? ??? ナギナタコウジュ
ツリガネニンジン シオガマギク メハジキ メハジキ

 数年前まで三合目ではメハジキを沢山見ることができたのに、"最近見かけないなあ" と思っていたら、芝生の中に大きな花をつけたメハジキを数株見つけた。この花はアップにして撮ると、表情がなんとなくユーモラスな感じがして面白い。下欄のハクサンフウロはどの場所へ行っても満開。右側のイブキフウロは切れ込みが浅いので、見ようによってはハクサンフウロのように見えてしまうかもしれない。3合目から下る道でママコノシリヌグイの白花を見つけた。

ハクサンフウロ イブキフウロ ナンテンハギ ナンテンハギ
ママコノシリヌグイ ミゾソバ シデシャジン フジテンニンソウ

 テンニンソウとフジテンニンソウはちょっと見ただけでは見分けがつかない。「葉の裏面の中肋に開出毛が多くあるものをフジテンニンソウという」のだそうで、要するに葉を手に取ってみなければ分からない。タデ科の花も沢山咲いていた。ほとんどはイヌタデだが、中にはハナタデもあった。伊吹山ではサクラタデを見たことがないのだが、ここにも咲くのだろうか。コメナモミは今が全盛。林道脇にはあの特徴のある黄色の花が続いていた。

ヒキオコシ ヒキオコシ ハナタデ ハナタデ
??? ヤブマメ メナモミ イナカギク?

 林道沿いの道では自分にとって初見の花がそこそこ見られた。ここには紹介していないけれど、先日初めて見たばかりのシュウカイドウなんかも咲いていて、改めてこの山の植生の豊かさに目を見張る思いがした。イタチササゲは最初にみたときはノササゲかなとも思ったが、ツル性ではなかったことから、調べてみたらイタチササゲ。ツルニンジンもたくさん見ることができたが、下欄の花は形も艶も良くて何枚も写真を撮った。

シャクチリソバ ミツバベンケイソウ レモンエゴマ ガンクビソウ
ツルニンジン ツルニンジン イタチササゲ イタチササゲ



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