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伊吹山九月の花
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Vol.7
10年9月11日(土)
伊吹からチラホラと秋の花の便りが届くようになって、ほぼ3週間ぶりの伊吹行きとなった。朝日を浴びて銀色に光るススキの穂が風にそよそよとなびく様を見ると、もうすっかり秋のたたずまい。と言っても、今年のスーパー残暑はすんなりと秋を迎えさせてくれない。この日も予想最高気温は35℃を超える猛暑日。暑くなる前にと、早々に自宅を出発。いつもの登山口へ着いて車から出てみると、それでも吹きわたる風に涼しさを感じた。
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ススキ |
ススキ |
イブキトリカブト |
イブキトリカブト |
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イブキレイジンソウ |
イブキレイジンソウ |
アキチョウジ |
アキチョウジ |
前回訪れたときは、イブキレイジンソウがようやく花を付けたぐらいだったのが、今回はいたるところであの一風変わった姿を見せていた。また、その名もまさに「秋」を感じさせるアキチョウジが咲き始めた。ツリフネソウは開花期間が長く、今回もまだまだ健在。花の大きさや色もまちまちで結構楽しませてくれ、思わずカメラを向けてしまうのだが、いざ家に帰ってからPCの画面で見てみると、「あれっ!?、こんなはずでは・・・」
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イブキアザミ |
ミヤマカラスアゲハ |
ツリフネソウ |
ツリフネソウ |
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ゲンノショウコ |
ゲンノショウコ |
ヒヨクソウ |
ヒヨクソウ |
ゲンノショウコが終盤にさしかかり、御神輿を担ぐ姿も見られるようになった。暑い暑いと言っていてもやはり秋なんだなあ、と思ったら、ひょっこりとヒヨクソウ。山道の脇に3輪ほど見かけた。こうして季節外れの花を見るのも楽しい。そういえぱ、フジテンニンソウがいっぱい咲いていたのに1枚も撮っていなかった。あまりに数が多いと「いつでも撮れるから」と、ついつい後回しになって、そのまま撮らずに帰ってしまうこともある。
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クサボタン(ブルー) |
クサボタン(ピンク) |
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クサボタン(ホワイト) |
シオガマギク |
イワアカバナ |
クサボタンは今が盛り。よくよく見れば、一般的なグレーがかったブルー(なんと表現すればいいんだろう?)の花に混じって淡いピンク色をした株もあった。また、通りすがりの人から「白いクサボタンもあるよ」と教えてもらい、途中で寄ってみたら、白花ばかりが固まって咲いている場所があった。シオガマギクもフジテンニンソウと同様に、ついつい撮り漏らしていたけれど、登山者からこの花の名を尋ねられて、これも撮っておかなければとカメラに収めた。
イブキコゴメグサは何度撮っても納得できる写真がない。カメラを向ける都度、「今回こそは」と思うのだが、終わってみればいつもと同じように変わり映えのしない平凡な写真。マネキグサのポイントまできたら、前回来たときと異なり、踏み荒らしによって
道幅が大きく広がり、もう一筋の道まで出来ていた。林縁ではところどころマネキグサが踏み倒されて無残な姿をさらけ出していた。わずか3週間でこれほどまでに荒らされるのかと思うとマナーの悪さに愕然とした。
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ヒナノキンチャク |
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ダイモンジソウ |
ウメバチソウ |
ミツバフウロ |
タカトウダイ |
ヒナノキンチャクは希少種では珍しくその数が増えていたように感じた。もっとも、せいぜい草丈が10cmと、花が小さいので登山者の目にとまらず、盗掘から免れているのかもしれない。しかし、花が見やすいところでは、ここでも踏み荒らしの跡。ちょっと見まわしただけでも数本のヒナノキンチャクが折れ曲がっていた。ここから戻るとき、最近だけでも何度か伊吹を訪れている人から「今年はダイモンジソウを全く見かけない。ひょっとしたらこのまま咲かないかもしれない」という話しを聞いた。注意しながら歩いていたら、咲いたダイモンジソウはたった2株。ウメバチソウも2カ所でしか見れなかった。
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ヒメフウロ |
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シデシャジン |
オトコエシ |
ヤブマメ |
チヂミザサ |
伊吹山の散策では西遊歩道から山頂へ出て、東遊歩道へのコースを辿る。途中の道ではアカソとヨモギばかりが目につき、淋しい限り。この日は、ひょっとしたらオオヒナノウスツボに会えるかと期待していたのだが時すでに遅し。もう一つは、確かどこかの掲示板で「クロバナヒキオコシが咲いていた」との情報が掲載されていたような記憶があり、これも一生懸命探したものの、ついに見つからず。でも、最後にジイソブをたっぷり堪能したからヨシとするか。
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サラシナショウマ |
リンドウ |
ノダケ |
ルリトラノオ |
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ジイソブ(ツリガネニンジン) |