東三河・夏の野草  

Vol.3

09年8月29日(土)
 東三河の夏の野草はこれまで縁が薄かったこともあって、ページ数は春・秋と比べると圧倒的に少なく、今回でようやく3頁目となる。今まで夏の東三河を敬遠していたわけではなく、単にどこにどんな野草が咲くのかの情報が乏しかったために、結果として訪問回数が少なかっただけのこと。今回は、ネットの野草仲間から思いがけず野草スポットをご紹介いただき、ひと巡りしてみたところ、この地方が野草の宝庫であることを改めて認識することとなった。

マルバツユクサ マルバツユクサ アメリカアサガオ ホシアサガオ
オオフタバムグラ オオフタバムグラ オオニシキソウ オオニシキソウ

 マルバツユクサは東三河のこの地域では珍しい花ではないそうだが、他では見たことがない。一般のツユクサと比較すると花は小さいが葉はその名のとおり少し丸みを帯びており、形は大きい。オオフタバムグラはその名前すら知らなかった。小さなピンクの花が可愛いのだけれど、葉をうまく画面に入れながら花を撮ろうとするとなかなか難しい。いろいろアングルを変えて撮ってみたもののィマイチというところ。

アメリカキンゴジカ アメリカキンゴジカ キンゴジカ キンゴジカ
オオフタバムグラ アメリカアサガオ アカバナユウゲショウ ヤブミョウガ

 アメリカキンゴジカ、キンゴジカは、「キンゴジカ」でなく「キンコジカ」と、「コ」の文字が濁らない呼び方がある。どちらが正しいのかはよく分からないが、漢字で書くと「金午時花」とあり、午後の「午」だから濁る読み方が正しいのかもしれない。キンゴジカはアメリカキンゴジカと非常に良く似ているが、葉の基部に鋸歯がなく、花柄の長さが長い。日が出ていないと花が開かないらしく、この写真を撮ったときは2株以外はみな閉じていた。

コケオトギリ
ネコハギ ネコハギ アマチャヅル オオヤマハコベ

 コケオトギリは花径が2,3mしかない小さな花。最初に教えられた場所を探してみても確認できなかったが、再度隈なく探してみたらようやく咲いているのを見つけた。こんな小さな花でも風が吹けば揺れるので撮影には苦労した。ネコハギも同じ場所にあるとのことだったが、これも容易に見つけることは困難。どちらも刈りこんだ芝の間に生えていた、と言えばおよその大きさが分かろうというもの。

ニガクサ ミヤマナミキ モミジガサ クサアジサイ
ナガエフタバムグラ ナガエフタバムグラ ホドイモ マルバノホロシ

 ミヤマナミキは山を下ったり登ったりしてなんとか見つけた。ニガクサ、ミヤマナミキ、それにナガエフタバムグラ、どれをとっても非常に小さく、目立たない花ばかり。ホドイモ、マルバノホロシ、ツルマメはいずれもツル性で、風が少しでも吹くとユラユラ揺れる。また、他の木や草に絡まってぶら下がっているのを撮るため、どうしても姿勢が中腰になってピントが合いにくく、ピンボケの山を築いた。ハッカは近くに寄ると確かにあの独特の香りがした。

ツルマメ ゲンノショウコ ヒメシロネ ハッカ



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