東三河・秋の野草  

Vol.36

11年11月8日(火)
 お馴染みの里山も今年最後の訪問となった。これまでこの場所で何回もムラサキセンブリを撮ってきたが、いつも同じような構図になってしまって変わり映えがせず、なんとか新しい雰囲気の写真をと、今回は背景に拘ってみた。いつもは背景を全くぼかして花だけが浮き立って見えるような構図が多かったので、背景や前景に草や木、石などを取り込んでみた。その結果、今回は多少趣の異なった写真になったように思う。

ムラサキセンブリ
ムラサキセンブリ

 ムラサキセンブリを撮る場合、なんといってもまず花姿が被写体に相応しい形をしているかが問題であり、花選びが写真の出来を左右すると言っても過言ではないと思う。次に気象条件が挙げられる。あまり天気が良すぎても花弁の反射光が強くなりすぎて白飛びの原因になる。そうした意味からすれば、薄曇りとか明るい曇り空の柔らかい日差しの日を選んで撮影した方が良いように思う。

ムラサキセンブリ
ムラサキセンブリ

 花風景写真を撮っていて難しいと思うのは、カメラから被写体までの距離と適正な絞り値の設定である。これらは相互に関連しているため、他の写真の撮影データを見てもあまり参考にならない。経験を積み重ねていくしか方法がないのかもしれない。最も重要な事は、自分がどんな写真を撮りたいのか、撮影に際して具体的なイメージを事前に描いておくことであろう。

センブリ センブリ ホソバアレノノギク アキノキリンソウ



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