東三河・秋の野草  

Vol.35

11年11月4日(金)
 今回はこの時期の定番、伊良湖岬。アゼトウナがそろそろ見頃を迎えそうだとの情報を得て、晴れた日を選んで出掛けた。11月だというのに気温は10月初旬並みの暑さで、歩いていると少々汗ばむほどの陽気だった。そのせいか、空にはうっすらと靄がかかって遠景が霞む。お気に入りの場所へ着くと、期待した通りアゼトウナが岩場のそこここに小群落を作って咲いていた。

アゼトウナ
アゼトウナ

 できるだけ海を入れて撮りたいと風景を考えながらの花選び。理想的には岩の頂のほんの少し下に咲いているものがいいのだが、位置が低すぎるものや高さは良くても花がみすぼらしかったりで、なかなか注文通りにはいかない。昨年、絶好の場所に咲くアゼトウナを見つけてあったのでそこへ行ってみたところ、なんと花はおろか株さえも見当たらない。盗掘されるような場所ではないので台風の影響などの原因で流されてしまったのだろうか。

アゼトウナ
アゼトウナ

 岬を一巡してみたが風景写真的には最初の場所が一番良かったようだ。現地へ向かう途中に立ち寄ったところでは、テンニンウチワがちょうど見頃。この花の名は昨年まで単にウチワサボテンだとばかり思っていたが、最近になってウチワサボテンの一種であることを知った。クコは、昔から漢方薬として用いられており、疲労回復などに効用があるという。若葉は食用になり、果実でクコ酒を作ったりもする。

テンニンウチワ
クコ クコ ツルソバ フヨウカタバミ



inserted by FC2 system