ユキワリイチゲの里  

Vol.3

11年3月25日(金)
 初めて訪れた場所では気持ちが逸って結果が伴わないことが多い。この撮影場所も同様で、前回の出来には少々不満が残っていたので、ほぼ2週間ぶりに再度ユキワリイチゲの里を訪れた。この日は午前中は晴れとの天気予報だったが、最高気温はユキワリイチゲが開花するという12℃を下回り、9℃の表示がなされていた。朝食後、空を見上げると快晴。これならばなんとかなりそうだと、運を天に任せての撮影行。

ユキワリイチゲ
ユキワリイチゲ

 現地に着いたのは10時15分。案の定、すべての花が閉じていた。待つこと30分。ようやく花が開き始めた。思惑通りユキワリイチゲの開き始めた姿が撮れそう。7分咲きの状態だと、バラの花のような花弁の重なりが本来の花の色を引き出してくれて誠に美しい。2時間近く撮影していたけれど、空はまだ晴れている。早く次の場所へ行かないと雨にでもなったら目も当てられないので、後ろ髪を引かれる思いで次の目的地へ向かった。

バイカオウレン
バイカオウレン

 事前に場所を調べ、地図を用意していったおかげで目的地はすぐに分かった。道路脇のお寺の駐車場らしきところに車を停めて歩き始めたところ、寺から人が出てきて「何処へ行かれる?」と尋ねられた。「バイカオウレンを見に来ました」と言ったら、どうも目的地に至る道路には鍵がかかっているようで、「ここから歩いて行ってください」と、親切に目的地までの道順を教えてくれた。現地へ着くと足の踏み場もないぐらいのバイカオウレン。周囲は木立に囲まれていて、非常に良い雰囲気。撮影を終えた頃、ポツポツと冷たいものが頬に当たり始めた。時計を見ると3時近く。よくあることながら、夢中になって撮影していたので昼食をとることも忘れていた。

バイカオウレン
バイカオウレン



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