南信州・奥三河 夏の野草  

Vol.1


08年6月22日(土)
 いよいよ本格的な梅雨に入り、このところ雨続き。この日も朝から雨で天気予報を見ても晴れる見込みがない。"こんな日になぜ撮影を"と、言われるのは当然。しかし、この日はどうしても見ておきたい花があり、タイミングを外すと今年は見れなくなってしまう恐れもあったので雨中での撮影となった。

コアジサイ アヤメ サワギク タツナミソウ
セッコク

 先日、ネット仲間から野草情報をいただいて、教えられたところを数箇所回った。まず、面ノ木へ行って先日のウメガサソウの開花状況を確認しようと行ってみたら、すでに一週間を経ているのに前回と同様、蕾のまま。雨で花を閉じているのかとも思ったが、これまで開いた様子もない。傍にサワギク、コアジサイ、タツナミソウなどが咲いているのを撮った後、第一のポイントへ向かった。古木にセッコクのデコレーション。苔むした木肌とマッチしてとても美しかった。

カキノハグサ ジガバチソウ ジガバチソウ ウツボグサ
ウリノキ(1枚目はノーストロボ。)

 次は設楽の山中。雨は止む気配もなく、森の中はかなり暗い。地図を頼りにカキノハグサ、ウリノキを探し当てた。ウリノキの花は掛軸に使う風鎮のような面白い形をしている。カメラが示すシャッタースピードはISOを400にセットしても1/10以下。いつもレンズは100mmマクロ1本で三脚を持っていかないのが野草撮影スタイル。このときばかりはそれを後悔した。試みに撮ってみたけど、どれもとんでもないピンボケ。それならばと、カメラの内臓ストロボを強制発光させたら今度は白飛びでダメ。ふと思いついて、ストロボの発光面にハンカチを被せて撮ってみたら成功!。ヤッター!。

コアツモリソウ コアツモリソウ ヤグルマソウ アカショウマ
キソキバナアキギリ

 次のポイントへ行ってみると、二人連れのカメラマンがしゃがんで何かを撮っていたので覗いてみるとそこにはジガバチソウがあった。"コアツモリソウはありましたか?"と尋ねたら、"すぐ近くにありますよ"。指が指された先には、向かい合った小さな葉の下に何やら黒っぽいものがぶら下がっている。草丈は5cmにも満たない。それがコアツモリソウだという。

 "エーッ! こんなに小さいの?"。これでは教えてもらわなかったら絶対見つけることができなかった。ここではシャッタースピードが1秒以上。用意のレジャーシートを敷いて這うような姿勢をとり、石の上にカメラを固定したらなんとか撮れた。最後のポイントでキソキバナアキギリを見て、今日目指した花のすべてを撮り終えた。帰路、矢作川沿いの道を走っているうちに雨がようやく上がりかけ、川面に霧が立ち込めていた。広角レンズだったらもう少し雰囲気が出せただろうに。

ジャノヒゲ ムシトリナデシコ アジサイ 川霧




08年6月14日(土)
 ちょっと面ノ木の様子を見てこようと出かけた。目だった花はクリンソウぐらいのもので、他にはフタリシズカ、ミヤマナルコユリ、ギンリョウソウがわずかに咲いている程度だった。ジガバチソウ、ウメガサソウは蕾。湿原にはまだ花が見られず、やはり平地と比べるとかなり遅い。花を探していたら二人連れの男性がカメラを構えていたので、お目当ての花を聞いたら"ウメガサソウだけどまだ蕾の状態"とのこと。咲いていた場所を聞いたらわざわざ戻って案内していただいた。

ウメガサソウ(蕾) フタリシズカ ミヤマナルコユリ ギンリョウソウ
タチイヌノフグリ コウリンタンポポ ヤマトユキザサ 

 次に向かったのは蛇峠山。冶部坂峠を一回りしてから馬の背まで車で登り、頂上の電波塔のあるところまで歩いた。こちらも咲いていたのはわずかで、レンゲツツジを除けば目立たない花ばかり。タニギキョウがまだ咲いていたのには驚いた。上の欄に載せたヤマトユキザサはヒロハユキザサに似て、名称に確信を持つことはできなかったが、四季さんのご教示と、いがりまさし氏の「撮れたてドットコム」の解説で「もっともわかりやすいポイントは花序の軸。ヒロハユキザサは緑色で毛がまばらだが,ヤマトユキザサは赤味を帯び毛が多い。」とのことで決定。

マイヅルソウ タニギキョウ オオヤマフスマ オオヤマフスマ