南信州・奥三河春の野草  

Vol.21


14年2月6日(土)
新年最初の遠出というと、まず間違いなく三河方面のコセリバオウレン、セツブンソウめぐり。今年もまた例年と同じく会いに出かけた。皮肉なもので、立春を迎えたとたんに冬に逆戻りしたような陽気でとにかく寒い。しかし、花だけはちゃんと季節の移ろいを知っているようで、期待にたがわずちょうど見頃で初々しい姿を見せてくれた。昨年と比較すると開花時期がやや早めといった感じで、花数も満足のいくものであった。

コセリバオウレン
コセリバオウレン

コセリバオウレンは、いつも「今年こそは」と思って撮影にとりかかるのだが、なかなか思うようには撮らせてもらえない。多年草で毎年咲く場所は同じながら状態はその都度異なる。まさに一期一会の言葉がぴったりくるような花だ。この日は家を出る時は晴れていたが現地に着くと空はどんよりとした雲が拡がっており、やや暗い。例によって手持ち撮影とあってISOを1600まで上げた。それでもシャッタースピードは時々20分の1とか30分の1になっていた。

セツブンソウ
セツブンソウ

セツブンソウは開花して間もないためか、花弁は平開することなくお椀型のように丸味を帯びている。全開した花よりこの方が愛らしく見える。私はこんな状態の花が好きで、願ってもない花姿だ。同じような構図が多いのは、いくら花数が多くても写欲をそそられる花は自ずと決まってしまうためで、モデルになってくれた花はほんの数株だけ。近くにはソシンロウバイがちょうど満開の時を迎えていた。

セツブンソウ セツブンソウ セツブンソウ ソシンロウバイ



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