南信州・奥三河 春の野草  

Vol.11

11年5月31日(火)
 久しぶりの奥三河。最近、一緒に出かけることが多い野草仲間との花めぐり。この日は4カ所を回る予定だったので午前8時に集合。高速道路が思いのほかスムーズに流れていたので集合時間より20分も早く着いた。天気予報では晴れのはずだったのにドンヨリとした曇り空。今にも降り出しそうな気配なので傘を持参。気温も4月並とのことで、ヤッケをはおっての散策となった。

マメヅタラン
マメヅタラン

 最初に見た花はマメヅタラン。今まで葉しか見たことがなく、どんな花が咲くのか楽しみだった。小高い山を登ること約30分。尾根筋へ出ると登山道脇の樹木や岩にびっしりと着生しているマメヅタランを見つけた。この頃になって雨が降り出し、花は花弁が透けて瑞々しい感じ。葉と花はほぼ同じぐらいの大きさだろうか。

ガンピ ガンピ サラサウツギ サラサウツギ
コアジサイ ササユリ ツツジ コナスビ

 マメヅタランを撮り終えてからウメガサソウを探すため、川沿いの道をさらに奥へ進む。山側にはいろいろな樹木の花が見られた。サラサウツギは八重咲きのウツギで、ひょっとすると植栽なのかもしれない。コアジサイは咲き始めたばかりでまだ花の色は薄い。ササユリは蕾の状態のものがアチコチにあったが、花が開いていたのはたった1輪。めざすウメガサソウはすでに花期も終わり、実がついていた。イチヤクソウも探してみたがこちらはまだ蕾。

コツクバネウツギ カイナンサラサドウダン ヤマイバラ ウメガサソウ
ジャケツイバラ マルバウツギ ヨウラクラン ヨウラクラン

 次に訪れたのはヨウラクランのポイント。ある民家の庭先の木に着生していたものだが、これもほぼ終わりがけ。今度は場所を変えてカヤランを見に行ったところ、こちらも花が終わっており、わずか1輪だけが咲き残っていた。今年のように花が遅れている年は開花にタイミングを合わせるのがなかなか難しい。

コフタバラン
ギンリョウソウ ギンリョウソウ コケイラン コケイラン

 最後の目的地へ着いた頃には雨が止んでいた。しかし、空は依然として曇っており、時間も午後3時近くになっていたので森の中は薄暗い。カメラに表示されたシャッタースピードを見ると、ISOを800にセットしても6分の1とか20分の1を示していた。手ぶれを防ぐため、カメラを地に着けたり樹木に寄せて固定したりと、苦労しながらの撮影。ムラサキコマノツメを撮り終わったときにはもう5時近くになっていた。

ヤマシャクヤク ヤマシャクヤク ムラサキコマノツメ ムラサキコマノツメ



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