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舟 伏 山 Vol.2 |
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10年4月18日(日)
この冬は当初、暖冬と言われていたが、予想に反して降雪も多く、春が近付くにつれ気温が低い日が続くようになった。そんなわけで、野草の開花時期を見極めるのが難しい。日付だけを見て、開花状況は昨年と同じぐらいだろうと考えてしまうと目論見が外れることになる。ざっとの感じでは、春の花の開花が10日から2週間近く遅れているように思う。
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ハナネコノメ |
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タチネコノメソウ |
ツルネコノメソウ |
ボタンネコノメソウ |
ボタンネコノメソウ |
前回この場所を訪れたとき、最後にハナネコノメを見つけたので、今回はまずそこを起点にして散策に入った。花のタイミングはちょうど良かったとみえて、赤い葯が可愛いかった。ネコノメソウの仲間は同定が難しい。今回のようにまだ完全な状態でない場合は葯の色が分からず、最終的には全体の様子で判断せざるをえない。
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スミレサイシン |
フイリシハイスミレ |
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マルバスミレ |
カタクリ |
舟伏山ではイワザクラの他に多くのスミレの仲間が見られるのも楽しみの一つ。特に、エイザンスミレの数が多いのが特徴で、この日もそれを期待して出かけたのだが、時期的に早かったせいか花はまだこれからといった状態で、ちょっとガッカリ。それでも数は少ないながら、スミレサイシン、マルバスミレ、フイリシハイスミレなど、それなりの種類は目にすることができた。
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エイザンスミレ |
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ニリンソウ |
ニリンソウ |
ヤブレガサ |
キクザキイチゲ |
さて、舟伏山と言えばイワザクラ。この花を求めて遠隔地から観光バスを仕立てて訪れるほどだから、その人気のほどが伺い知れようというもの。花のポイントへ行ってみると、大勢の人がカメラを向けていた。花はまだ咲いてから間がないようで、どれも瑞々しくて綺麗。また、「写真に撮ってください」とばかりに絶妙の位置に咲いているのがなんとも言えず不思議。
数年前に来たときより株が増えているのか、ここだけは盗掘の被害を免れているようで、かなりの数が咲いていた。このままの状態を保ってほしいものだ。ここだけでも100枚近くの写真を撮っただろうか。どれだけ撮ってもまだ足りないような気もしたが、そんなわけにもいかず後ろ髪を引かれる想いで先へと進んだ。
後半はヒトリシズカがやたらと目についた。その名とは裏腹に、まるで林のごとく集まって咲いている。急な下り坂を歩くので適当な休憩を与えてくれているかのようだった。登山道脇にはところどころにニリンソウも顔を出すが、天気が良すぎたため、出来た写真を見れば白飛びばかり。ようやくの思いで沢までたどり着くと、ミヤマカタバミがまだ花を閉じずに待っていてくれた。最後にはワチガイソウとハルトラノオのオマケまでついた。
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ミヤマカタバミ |
ミヤマカタバミ |
ワチガイソウ |
ワチガイソウ |
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アブラチャン |
ヤマルリソウ |
コガネネコノメソウ |
ハルトラノオ |