伊吹山麓・3月の野草  

Vol.2


06年3月25日(土)
 伊吹山にはこれまで車登山ばかりで、歩いて登ったことがなかった。今年はできるだけ歩こうと決め、初めての自力登山となった。三宮神社前に車を駐車していよいよ登山開始。3合目に着くと、いつも見慣れた景色とはすっかり異なり、枯れ草ばかりの草原。散策路を一周してみたが、カタクリはおろか、草花が咲いている気配はない。それどころか4合目に至る登山路周辺もほとんど雪に覆われていた。

 早々に下山して次に向かったのは2週間前にセツブンソウを撮った第二ポイント。前回はかなり雪があったが、さすがに3月下旬ともなると雪はほぼ消えていた。セツブンソウも盛りを過ぎていたのか、花数は多かったが花の勢いはそれほど感じられなかった。

セツブンソウ


 花の咲いている場所はそれほど広くない。15分程で撮影を終え、車はそのままに第一ポイントへ向かった。ここでもセツブンソウが満開といった感じ。帰りかげに農道脇の水場を覗いてみたら大きなスハマソウが咲いていた。写真を撮っていたら、頭の上から"何を撮っていらっしゃいます? "と、女性の声。"スハマソウです"と答えたら、"私たちも今からスハマソウを見に行くところです"と返ってきた。

 農道に戻ってみると3人の方がなにやら話をされ、そのうち男性に向かって"先生"という言葉が聞こえたので、男性の方を見ると伊吹診療所の先生とよく似ている。もしやと思って "失礼ですが、ひょっとしたら伊吹診療所の先生ですか? "とお伺いすると、"そうです"。偶然にもこのページを作る契機となったホームページを作っておられる方と出会ったのだ。

 早速、自己紹介して、同行の方にこの場所を教えていただいた経緯を説明したら、これから行く場所に連れていっていただけることとなった。ラッキー。そこは先ほどのセツブンソウが咲いている場所から少し山側に入った林の中。真っ先に目に飛び込んだのがスハマソウ。

スハマソウ(左端の写真はセツブンソウと並んでいます)

スハマソウ(右から2番目は上の右端の写真と少し露出を変えてみました)


 ここではセツブンソウとスハマソウが同じところに咲いていて、なんだか贅沢な気分。花はとびきり美しいのだが、純白で陽の光が当たると普通の露出では花が白飛びしてしまい、露出補正が難しかった。先生方が帰られる前にキバナノアマナのある場所を教えてくれたのだが、後で行ってみたけどポイントを見つけることができなかったのが心残り。


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