伊吹山麓・3月の野草  

Vol.18


13年3月9日 (土)
今年4回目の伊吹野はようやく春本番を迎えていた。前回までは寒気が厳しく、春の歩みが遅々として進まなかったがこのところ暖かい日が続いて一気に花が開いた。これまで、何度か雪中のセツブンソウを狙って出かけたものの、肝心の伊吹野ではそうした場面に巡りあえず、とうとうしびれを切らして雪無し状態での撮影となった。

セツブンソウ
セツブンソウ

現地では僅か5日の間にほとんどのセツブンソウが開花し、まさに満開状態。草丈はまだ伸びきっていないので撮影にはお誂え向きの高さ。光があまり強くならないうちにと、いつもより早めに自宅を出発したのがよかったのか、花弁も丸味を帯びて可愛らしさが出ていた。今回はバラエティーに富んだ背景をと、いろいろ工夫してみた。気が付けばほとんどが木の周辺に咲くセツブンソウになっている。

セツブンソウ
セツブンソウ

まだスハマソウには早いかなと思っていたのに、予想に反してかなりの数が咲いていた。ここでも木立を背景にしてみたけれど、絞り値がなんとなく中途半端で写真的にはイマイチの感じ。松林の中に咲いているのでほとんどが日影になっており、青カブリを除去するのには苦労させられた。

スハマソウ
スハマソウ スハマソウ キバナノアマナ キバナノアマナ

2カ所目の訪問先でセツプンソウを撮っていたら、顔見知りの野草仲間からキバナノアマナ、アズマイチゲが咲いているとの情報を得て現地に向かったところ、キバナノアマナはたった1株だけ。また、アズマイチゲの場所に着いた頃にはかなり陽が陰っており、コントラストの調整が難しかった。まあそれでも白飛びしなかっただけでもヨシとするべきか。

アズマイチゲ
アズマイチゲ

最後はいつも訪れる場所。ここで時刻はすでに4時を回っており、林の中はかなり薄暗くなっていた。ここでも木立を背景にしたのだが、日当たりの良い場所と日影との明暗差が甚だしくて、セリバオウレンの存在感が薄れてしまった。結局、ここに選んだ画像は最初の1枚を覗いて平凡な写真になってしまい、ちょっと心残り。

セリバオウレン



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