伊吹山麓・3月の野草  

Vol.19


14年3月7日 (金)
伊吹山麓へは今回で4回目となる。前3回は下見を兼ねての撮影。下見というからには別に目的がある。それは雪の中に咲くセツブンソウがお目当て。ただ、雪には条件があって、雪の柔らかい感じを出そうとすると、根雪がすべて溶けた後に降った新雪でなければいけない。それも多すぎても少なすぎてもダメで、積雪量はせいぜい3cmまで。欲を言えば夜のうちに降って朝には空が晴れるのが最も望ましいが、そんな条件にめぐり会うことは滅多にない。

セツブンソウ
セツブンソウ

2月初旬からそんなチャンスが来るのを待っていた。事前に何度も現地を訪れたのは古い雪の溶け具合とセツブンソウの開花状況を見るためだった。今回は、天気予報を毎日見ているうちに3日連続で降雪があることが分かり、2日目の雪の朝を狙って出かけた。積雪量は約2〜3cm程度。ところどころに雪の中から顔を出しているセツブンソウがあり、時間の経過とともに徐々に雪が溶けて来た。あいにく雪が降っていたが贅沢は言えない。花数は申し分なく被写体に苦労することはなかった。

セツブンソウ
セツブンソウ

3カ所ばかりで撮影し、午後3時近くに最初の場所へ戻ったときには雪がすっかり溶けていた。結局、撮影できたのは4時間程度であった。雪の質感を出すために絞り値はいつものマクロ撮影より少し絞り気味にして6.3〜7.1ぐらい。露出補正は、雪の反射光を考慮して1/3〜2/3程度プラスに設定。晴れていればもう少し補正値を大きくするところ。結果は僅かに露出不足気味ながら、画像処理で容易に補正できる範囲内。ただ、雪の降りしきる中での撮影だっただけにホワイトバランスが難しかった。

セツブンソウ
セツブンソウ



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