伊吹山八月の花  

Vol.5

08年8月26日(火)
 伊吹山へ行こうと思いってタイミングを見計らっていたが、天候不順のため延び々々になっていた。8月の下旬ともなれば伊吹の最も華やかな季節が過ぎ、秋の花が主役となる。この日は朝から曇り。それでも雨はなさそうなので出かけることとした。関ヶ原の伊吹山ドライブウエイ入口に着くと、「頂上は霧雨。風も強くてコンディションは悪いですよ。行かれますか?」と聞かれた。ここまで来て引き返すのも・・・

ツリガネニンジン ルリトラノオ ルリトラノオ シオガマギク
シオガマギク オトギリソウ ヒメフウロ ゴマナ

 ドライブウエイの16キロポスト付近までは見通しも良かったが、頂上駐車場に着くとガスっている。覚悟の上とはいえ、この先がちょっと心配。西コースから登りかけると、言われたとおり風が強い。背の高い花はゆらゆら揺れて止まることがなくとても撮れない。上へ行くにつれてさらに風が強くなり、頂上付近の尾根筋では風にあおられて吹き飛ばされそう。

オオバノヨツバムグラ ハクサンフウロ タチフウロ キヌタソウ
アキノキリンソウ ヤマホタルブクロ ミツモトソウ キリンソウ

 シモツケソウ、イブキジャコウソウなどの夏の花は終わっていて、たまに見かける程度。今はサラシナショウマ、フジテンニンソウ、トリカブトが全盛を迎えている。ルリトラノオ、ヤマホタルブクロ、ミツモトソウがまだ咲き残っていてなんとか写真に収めることができた。ヒメフウロ、ハクサンフウロ、タチフウロなどは花期が長く、随所に見られた。イワアカバナはこの悪天候で花を閉じていた。頂上付近ではイブキコゴメグサの群生を見ることができた。

イブキコゴメグサ
イブキトリカブト ツルニンジン フジテンニンソウ オオハンゴンソウ

 帰路は例のごとく湿原へ立ち寄った。サギソウがたくさん咲いており、昨夜来の雨で濡れた花弁が透き通って見える。ここでは4種類のミミカキグサの仲間を見ることができるが、ホザキノミミカキグサの姿を見つけることができなかった。ムラサキミミカキグサは3mmあるかないかというぐらい小さな花で、100mmマクロを手持ちで木道の上から身を乗り出して撮ったが、ピントを合わせるのが難しい。

サギソウ
シロバナホザキノミミカキグサ ムラサキミミカキグサ

 サワギキョウはこれからが本番。でもこれくらいの大きさのほうが風情があっていい。ここでは数輪ヒツジグサが咲くのだが、曇天が幸いして今回初めて綺麗に撮ることができた。湿原の入口付近にはホツツジがあちこちに咲いていた。これも可愛い花。

ミミカキグサ ヒツジグサ ホツツジ サワギキョウ



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