伊吹山八月の花  

Vol.6

09年8月05日(水)
 8月の伊吹山は、今回を含めた6回の訪問うち偶然にも3回が8月5日となった。別に行く日を決めていめわけではないが単なる巡り合わせでこうなってしまった。このところ東北や長野の山へと遠征が続いたことや、梅雨明けが遅かったこともあって天候とのタイミングを合わせたら5日になったのだからさしたる意味はない。出かける前は長雨の影響がどうなっているのか少し心配だったけど、現地へ行ってみたらいつもの夏の伊吹山を見ることができた。

クサボタン コオニユリ イワアカバナ イワアカバナ
キオン ヤマアジサイ オトギリソウ シモツケ

 伊吹山への訪問が夏季だけでも15回を数えると、さすがに初見の花はほとんどなくなる。それにどうしても写真主体で歩くため、目につきやすい花を優先して求める傾向がある。まあ、それはそれでいいのだと思う。その時々に興味を抱いた花に拘って撮っていればそれなりに楽しい。このサイトの図鑑で紹介している野草の種類は、未掲載の花を含めて1,050種を超えた。これまでは1,000種達成を当面の目標にしてきたので、初見の花の1つ2つだけ撮るのを目的に花散策に出向いたこともあったが、今後は自然体でいこうと思っている。

トモエソウ トモエソウ ルリトラノオ ルリトラノオ
キリンソウ キヌタソウ ヒメフウロ ヒメフウロ

 話を伊吹山に戻そう。今回も往路を西遊歩道、帰路は東遊歩道といつものコースをとった。伊吹山の特産種ともいえるルリトラノオは西遊歩道に多く咲く。頂上付近では測候所付近に比較的大きな群落があるはずなのに、今回はなぜか見当たらなかった。その代わり、イブキフウロの形が整った花をいくつか見ることができた。今回初めて気がついたことなのだが、シュロソウがやたら目についた。個体そのものが増えたのだろうか。

シュロソウ シュロソウ イブキフウロ イブキフウロ
キバナノレンリソウ ヤマトウバナ コバギボウシ ツリガネニンジン

 キンバイソウは相変わらず人気が高く、大勢の人が見入っていた。少し前に新聞で紹介されたことも影響しているのかもしれない。この日は山頂付近が霧に包まれ、自慢のお花畑をすっぽりと隠してしまうことも度々あった。写真的にはそんな風景も趣があって良いものだが、いかんせん、それを上手くとらえる感性も技術も乏しいのでついつい平凡な画像になってしまう。

キンバイソウ
メタカラコウとお花畑

 さて、そろそろ帰ろうかと頂上から東遊歩道に向けて歩き始めると、足元から良い匂いが漂ってくる。ふと見ればイブキジャコウソウの群落であった。写真を撮っていたら、やはり同じように匂いに誘われて来る人が数人おり、盛んに携帯電話のカメラで撮っていた。この付近では他にミツモトソウが沢山咲いている。東遊歩道は滑って転倒し易くなっていたため、昨日まで通行止めだったそうだ。滑りやすい靴を履いていると確かによく滑る。軽装の人は特に注意が必要。

イブキジャコウソウ イブキジャコウソウ タカトウダイ ミツモトソウ
ミツバフウロ ミツバフウロ オオハンゴンソウ トモエシオガマ

 伊吹へ来たら最後は湿原へ、というのが自分にとってのお定まりのコース。先日、他の掲示板を見ていたらサギソウが見ごろを迎えているということが書いてあったので寄ってみた。幸い、日差しも強くなくサギソウの撮影にはちょうど良い光線の具合だった。いつもは真っ黒になってしまう背景もこの日は柔らかい緑色が出てそれなりに満足。

サギソウ



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