東三河・夏の野草  

Vol.1

08年6月6日(金)
 東三河の頁に写真を載せようと思ったら、春と秋の花の頁はあっても夏の花の頁がなかった。これまでこの地へは6月から8月までの間に訪れたことがなかったということになる。花の写真を撮り始めた頃は、観念的に「夏の野草=高山植物」というイメージがあり、野草は高い山でしか見られないと思っていたので、この時期に出かける先はいつも長野県ばかりだった。

 昨年あたりから本格的に野草を撮り始めて、いろいろな方に野草スポットを教えていただいたり、ホームページで検索したりして知識が増すにつれ、愛知県内でも沢山の野草を見ることができるということが分かり、"目からウロコ"の思いがした。特に東部の山間地は種類が豊富でこれも驚きだった。

散策路脇にはササユリがいっぱい
真っ白で、いつも二つ並んで咲くツルアリドオシは可愛い

 6月に入ってアチコチでササユリを見かけるようになった。県民の森でも散策路脇の斜面に点々と咲いている。ツルアリドオシが多いのも新たな発見。これはいたるところに咲いている。花が小さく、真っ白なだけに陽の当たっているときの撮影では露出補正に苦労する。勢いワンショットでの撮影枚数が増え、帰宅してからの整理に骨が折れる。でも、花が可愛いのでついついカメラを向けてしまう。

東三河ではシソバタツナミをよく見かける
ギンリョウソウ コナスビ ガンピ シライトソウ

 今年なって初めてシソバタツナミを見たと思ったら何度も目にするようになった。タツナミソウの比べるとちょっと小ぶりで葉の色に特徴があるので見分けやすい。ギンリョウソウはそろそろ終わりといった感じ。ガンピはミヤマイボタかと迷ったので尋ね花サイトで教えを乞うた。感謝。シライトソウは意外と花期が長いようだ。

ヤマボウシ テイカカズラ イチヤクソウ イチヤクソウ
モンキアゲハ モンキアゲハ クロアゲハ クロアゲハ

 この日は蝶が目に付いた。花から花へと蜜を求めてヒラヒラ飛ぶ姿は優雅ともいえる。渓流沿いではニシカワトンボやカワトンボを何度も見かけた。ミヤマカワトンボは赤茶色をしており、大型なのでよく目に付く。蝶や蜻蛉も折にふれて撮っていきたい。まだまだストックは少ないが、徐々に数が増えていくのが楽しみ。

ミヤマカワトンボ ミヤマカワトンボ ニシカワトンボ ユキノシタ

 東三河からの帰路はいつも稲武を経て猿投グリーンロードのコースをとることが多い。この日はエビネの森、東濃の湿原にもちょっと立ち寄ってみた。エビネの森では家人にわざわざ山を案内していただき、いろいろ情報をお聞きすることができた。ここでも感謝。ヤワタソウとそっくりな花にワタナベソウというのがあり、どちらの名を採るかで迷ったが葉の形で名前を決めた。

ヤワタソウ クロフウロ ハナミョウガ サイハイラン
ネジキ ハッチョウトンボ ハッチョウトンボ ハンミョウ



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