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東濃の野草 |
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Vol.11
12年9月10日(火)
この日は欲張らずにターゲットをはっきり決めて撮影に臨んだ。目的の花はツルリンドウ、シコクママコナ、シラヒゲソウだけ。まずはツルリンドウのポイントへ行ってみた。最初のうちはほとんど花が見つからず、まだ時季が早かったのかと思っていた。同じ場所を何度も歩いていると、地を這うようにして咲いているツルリンドウを見つけることができた。なおも探し歩くとところどころに木の枝や草に巻きついている花があった。
シコクママコナをなんとか雰囲気良く撮りたいと、枝ぶりの良い花を探し歩いた。花数はたくさんあるのだが、写真の被写体となるとなかなか適当なものが見つからない。シコクママコナは花だけを撮っても絵にならない。遠景に木洩れ日が射す場所を背景に選んで撮ったのだが、光が強すぎたり多すぎたりと、注文通りにはいかない。ここらが自生の野草写真の難しさであり、また楽しみなところでもある。
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シコクママコナ |
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シコクママコナ |
シコクママコナ |
シラヒゲソウ |
シラヒゲソウ |
さて、最後はシラヒゲソウ。まだタイミングが早いかなと思いつつ現地を訪れてみると、花はちょうど見頃。葉を見ても虫に喰われた形跡はなく良好。背景が真黒にならないように水面に映る空を入れてみた。順光で撮ると水の色が茶色っぽく写るので逆光になるようにカメラポジションを選ぶ。花が白い雲と重ならないようになどと、いろいろ撮影条件を考えると自ずからカメラアングルが定まって来る。