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花の名山めぐり 〜 プロローグ 〜


[ 山の花めぐりコース ]
 私にとっては初めての東北旅行。この地方も花の名山が多く、行き先の選択には随分時間を費やした。今回訪れた山々の他に、鳥海山、焼石岳を加えるかどうかで最後まで迷った。この二つの山は頂上までのアプローチが長く、現在の自分の体力や日程的な面を考えるとやはり無理があるとの結論に達し、目的地を早池峰山、八幡平、秋田駒ケ岳(連泊)、栗駒山、月山、蔵王山とした。これらは東北4県にまたがる広い地域にあるため、旅行日程を7泊8日と、これまでの北海道旅行より一日伸ばした。

 これらの山々は、東北でも広く名の知られた山として、深田久弥の「日本百名山」には早池峰山、八幡平、月山、蔵王山が名を連ねている。百名山の選定基準は、山の「品格」「歴史」「個性」とされているが、主観的な価値観に基づくものであったとしても、あの美しい山容の秋田駒ケ岳が選に漏れたのはどうしてなのか理由がよく分からない。

 今回の山行きもピークハンティングが目的ではなく、厳しい環境の中で健気に咲く花たちを見、写真に収めることに主眼を置いた。したがって、早池峰山を除いてほとんどの山は八合目付近まで車で行くことができ、頂上までの高低差は少なく比較的容易に登れる山ばかりである。とは言っても山であることには変わりなく、山塊も大きいため、昨年と同様、3月から5ヵ月間にわたって伊吹山を中心にトレーラング登山を行って体力練成に努めた。

 旅行コース周辺には温泉地が多い。それもそのはず、気象庁のホームページによれば、東北地方には現在18の活火山があり、八幡平、秋田駒ケ岳、栗駒山、蔵王山がこれに含まれている。月山もアスピーテ火山とされているが、何故かそのリストに上がっていない。かって学生時代、これらの山は「那須火山帯」に属する火山であると教えられたが、最近ではこうした細かい地理的分類はしないようで、日本の火山の分布を東日本火山帯と西日本火山帯の大きく2つに分けるようになった。

 余談ながら、日本の火山帯は、プレートテクトニクス理論に基づき、太平洋プレートの沈み込みに起因するものを東日本火山帯、フィリピン海プレートの沈み込みに起因するものを西日本火山帯と呼び、伊豆半島と富山湾を結ぶ線がその境界とされている。なお、現在ではかってのような休火山・死火山という用語も使われておらず、マグマの活動で造られた山すべてを火山といい、その中で現在、あるいは過去1万年間に活動したものを活火山というようである。

 写真機材で、愛用のカメラ「Canon-20D」 が旅行へ行く2週間ほど前に基盤の故障で入院してしまって出発までに間に合わなくなってしまった。幸い、以前から持っていた「Canon Kiss Digtal」があったのでなんとか代用することができ、ホッとした。長期旅行では途中で降雨など突発的要因によりカメラが故障することもありる点を考慮すると、今後は多少荷物が増えても予備機を携行する必要があるのかもしれない。

[ 掲載の花について ]
 この旅行記には同じ種類の花の写真が何枚も掲載されている。旅行記を制作するにあたっては、行く先々で目に止まった花はできるだけ撮影し、どこでどんな花が見られるかという記録的な意味も含めて、読者の皆さんにも参考となれば、との思いから敢えて重複を承知で掲載した。

 花の写真を掲載しているサイトには、盗掘などに対する危惧からか、撮影場所を一切公開していないサイトも多く見受けられるが、このホームページの編集方針として、「花の咲いている場所が市販図書などにより広く一般に紹介されていること」「花を保護するための十分な管理がなされていること」の二つの条件を満たしている場合は支障がないかぎり撮影地を公開することとしている。

[ 旅行日程 ]
 今回は、東北地方の山でも最も花の種類が多いといわれる秋田駒ケ岳をメインに据え、雨天も考慮して2日間を充てた。レンタカーを利用しての花めぐりであるため、各日ともすべて出発地点へ戻る、いわゆるピストン登山である。

2007年

主     な     行     先

7月22日()  中部国際空港 〜 花巻空港 〜 早池峰山麓
7月23日(月)  早池峰山麓 〜 小田越 〜 早池峰山 〜 河原坊 〜 八幡平温泉
7月24日(火)  八幡平温泉 〜 八幡平 〜 源太森 〜 黒谷地湿原 〜 茶臼岳 〜 田沢湖高原
7月25日(水)  田沢湖高原〜 秋田駒八合目 〜 男岳 〜 大焼砂 〜 田沢湖高原
7月26日(木)  高原温泉 〜 秋田駒八合目 〜 横岳 〜 浄土平 〜 須川高原温泉
7月27日(金)  須川高原温泉 〜 名残ヶ原 〜 昭和湖 〜 栗駒山 〜 須川温泉 〜 羽黒山
7月28日()  羽黒山 〜 月山8合目 〜 月山頂上 〜 月山8合目 〜 蔵王温泉

7月29日()

 蔵王温泉 〜 刈田峠 〜 熊野岳 〜 仙台空港 〜 中部国際空港

「花の名山巡り」 概念図



[ 撮影機材 ]
 今回はできるだけ風景も撮ろうと、欲張って交換レンズを4本持参した。その他の装備はほぼ例年と同じ。

 ●カメラ
  1. Canon Kiss Digtal
  2. レンズ 10mm〜22mmズーム、 24mm〜105mmズーム、70mm〜300mmズーム、100mmマクロ

 ●三脚等
  1. 三脚 VELBON ULTRA LUXiSF・・・花撮影用ローアングル三脚(折畳全長40cm)
  2. 一脚 VELBON RUP-45・・・風景撮影用(三段・自由雲台付)

 ●その他
  1. ストレージビューワー EPSON P-2000 40GB・・・CFカードデータ読込用


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