--- 北信州・秋の花旅'16 ---


4月30日(土)
今冬は山の積雪量が極端に少なく、白馬近辺では昨年の3分の1程度しか降らなかったようである。こんなときは春の花が早く咲き始めるので北信州・春の花旅の日程を例年より1週間早めて4月末日を出発日にした。ところが現地へ行ってみるとフクジュソウは影も形も見えず、キクザキイチゲすらほとんど見当たらない。カタクリでさえすでに花期を終えようとしていた。宿のカミさんに聞くと、どの花ももう10日ほど前に終盤を迎えていたという。こんなことは初めて。それでもなけなしの花を求めて心当たりを巡り歩いた。

ミズバショウ ミズバショウ カタクリ カタクリ
キクザキイチゲ(八重) キクザキイチゲ(八重) キクザキイチゲ キクザキイチゲ

いつも白花のカタクリが咲くところへ行ってみたら1株も見当たらず。どうなったのだろう?。赤花はかろうじて残っていたものの、花は散る寸前でとても被写体にできるような状態ではなかった。同じ場所にキクザキイチゲも咲くがこれも既に終り。ア〜ア〜。ならば新潟県のコシノコバイモでもと思って足を伸ばしたが、なんとこちらはまだ蕾。仕方なく白馬まで戻って花のありそうな場所を探してようやくのことでキクザキイチゲを撮ることができた。

5月1日(日)
下段写真の3枚目(ミツガシワ)以降が翌日撮影した写真。ミツガシワは湿原の中央付近に群落があったがまだ数は少ない。最盛期を迎えるまでにはもう1週間程度かかりそうな雰囲気。姫川源流ではニリンソウが今を盛りと咲いていた。当然のことながらここもフクジュソウは終わっており葉さえ確認できないほど。バイカモもあったけれどなんとなく写欲が湧かず、証拠写真に終わった。

ニリンソウ チゴユリ ミツガシワ ミツガシワ
ウスバサイシン チシオスミレ ニリンソウ ニリンソウ

居谷里湿原でもミズバショウはほぼ終りを迎えかろうじてリュウキンカが残っていたぐらい。こんな状態なので湿原の入口付近を少し見ただけで車に戻ってしまった。昨晩の食事のとき、宿のカミサンにロケーションの良さそうなところに咲く花の場所を教えてもらったのだが空は生憎の曇りで白馬連峰は雲に隠れてしまっており、これでは絵にならないと行くのを諦めてしまった。今回の撮影旅行は花の状態といい、天気といい誤算続きで散々な目に遭った。たまにはこんなときもある。

バイカモ フクジュソウ リュウキンカ タンポポ



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