プロローグ 礼文への旅立ち 桃岩歩道 礼文林道 雨のドライブ MENU
岬めぐり 利尻・大ポン山 利尻島周遊 稚内から エピローグ HOME





礼文・利尻の花めぐり 〜 利尻・大ポン山 〜

6月11日(金) 晴れ

 [ 行程 ]
礼文島・宿 ==> (宿の送迎車) ==> 香深 ==> (以後はレンタカーで移動) ==> 江戸屋付近海岸 ==> 高山植物園 ==> 
上泊付近海岸 ==> 香深 ==> (フェリー) ==> 利尻島・沓形 ==> 利尻島・宿 ==> (宿の送迎車) ==> ポン山登山口
 ==> 大ポン山 ==> ポン山登山口 ==> (以後は宿の送迎車) ==> 利尻島・宿 ==> 夕陽ヶ丘展望台 ==> 利尻島・宿  

利尻島・夕陽が丘からの礼文島に落ちる夕陽

[ 利尻島へ ]
この日は礼文島から利尻島への移動日。香深港からのフェリーの始発は10時35分。ちょっと中途半端な時間なので、宿から歩いて散策に出かけたとしてもすぐに戻らなければならない。かと言って、何もせずに宿で船の時刻を待つだけでは時間がもったいないので、レンタカーを借りてもう一度島内巡りをすることにした。宿の車で香深港のレンタカー会社まで送っていただき、そこでレンタカーに乗り換え。最初に向かったのは「高山植物園」。ここでは礼文島に見られる野草の多くを栽培していた。途中の道では時々車を停めて目に付いた花を撮影。

ミヤマオダマキ イワベンケイ キジムシロ イワベンケイ
キクバクワガタ レブンソウ レブンアツモリソウ キクバクワガタ

上欄のキクバクワガタ、レブンソウ、レブンアツモリソウが高山植物園で撮影したもの。どの花も咲き始めてからまだ間がないとみえて瑞々しい感じ。東海岸まで戻って「上泊」から礼文岳への登山口がある「内路(ないろ)」までの道をゆっくり走っていると、山の岩肌や海岸の岩にへばりつくようにして咲いている花を見かける。常にフェリーの出航時刻を気にしながらの撮影だったので落ち着いて撮ることができなかったのが少々心残り。

香深でレンタカーを返却して、いよいよ利尻島へ向けて出発。香深港から利尻島の沓形(くつがた)港までは約20km、40分の道程。船内で利尻島のガイドブックなどを読んでいるうち、アッと言う間に着いてしまった感じ。利尻島はアイヌ語でリー・シリ(高い島)という。まさにその名のとおり、利尻富士とも称される標高1,721mの利尻山が、海からいきなり天に向かって聳え立つような形をしている。

ミヤマオダマキ ミヤマオダマキ ハマハタザオ ハクサンチドリ
ミヤマスミレ コテングクワガタ ルイヨウショウマ ルイヨウショウマ

沓形港へ着いたのは11時15分。港の周辺を少し歩いてみたがあまり野草には出会えなかった。とりあえず近くで食事を済ませ、宿へ荷物を預けがてら野草情報を得ようと思い、今日の宿泊地「鴛泊(おしどまり)」へ向かうためタクシーに乗った。宿のスタッフから、近くに「ポン山遊歩道」というところがあり、ポン山往復だけならこれから行ってもちょうど夕食時までには帰ることができるという耳寄りな話しを聞き、登山口まで送迎してくれるということでもあったので早速現地に向かった。

「ポン山遊歩道」は、ポン山、小ポン山、甘露水、姫沼を結ぶ遊歩道。利尻島にはこのポン山の他にも「神居ポン山」「仙法師ポン山」「メヌウショロポン山」「オタドマリポン山」「鬼脇ポン山」があってややこしい。通常、ポン山と言えば利尻山鴛泊登山ルートの3合目付近にあるこのポン山をいうのだそうである。標高444mの「ポン山」、413mの「小ポン山」とポン山が二つ並んでいてわかりにくいので、ポン山を地元では「大ポン山」と呼んでいる。因みにアイヌ語では、「ポン」は「小さい」、「ポロ」は「大きい」を意味することから、ポン山は利尻山に対しての名称だということがわかる。

ヒトリシズカ マイヅルソウ クルマバツクバネソウ オオアマドコロ
ツバメオモト

本題に戻ろう。ポン山では散策コースの最初から最後までツバメオモトが途切れることなく咲いており、こんな群生地は今まで他に見たことがなかったので驚いた。ルイヨウショウマは私の地元でも見られるようだが未だ出会ったことがなく、いつか見てみたいと思っていただけに、まさか利尻島で出会うとは、と思わずガッツポーズ。ついでに名の由来も記しておこう。「ルイヨウ(類葉)」とは、「同じ種類の葉」「似た葉」の意味で、葉がサラシナショウマに似ていることによる命名。

余談が多すぎて肝心なことを書き忘れてしまった。上欄にある画像の「ミヤマスミレ」以降が利尻島で撮影した画像。この日、利尻島へ渡ってからだけでも短い時間ながらミヤマスミレ、ルイヨウショウマ、オオアマドコロ、カラフトダイコンソウ、ツルシキミなど、多くの初見の野草に巡り合えた。散策を終えて宿へ戻ったときは夕方を迎えていた。夕食の後、宿の計らいで同宿の人たちと共に利尻島の夕陽スポット「夕陽ヶ丘展望台」へ車で案内してもらい、それから「利尻富士温泉」へ直行。なんともサービス満点であった。

カラフトダイコンソウ オオバナノエンレイソウ ツルシキミ ノウゴウイチゴ
利尻富士 利尻富士 海越えの礼文島 ゼンテイカ



inserted by FC2 system