北海道の自然を訪ねて
礼文・利尻の花めぐり 〜 雨のドライブ 〜
6月9日(水) 曇り時々雨
[ 行程 ]
礼文島・宿 ==> (宿の送迎車) ==> 香深 ==> (以後はレンタカーで移動)
==> 久種湖 ==> トド島展望台 ==>
スコトン岬 ==> アツモリソウ群生地 ==> 金田ノ岬 ==>
桃岩展望台 ==> 元地 ==> 桃岩猫台 ==> 香深 ==>
(宿の送迎車) ==> 礼文島・宿
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江戸屋付近の海岸のエゾイヌナズナ |
[ 雨のドライブ ]
有難くないことに、この日は天気予報通りの雨。一週間の旅行なら一日ぐらい雨が降るのは当然なのだが、何度も来れるところではないだけに内心はちょっぴり残念な気持ち。とは言いながら、こんな日もあろうかと「雨用スケジュール」も事前に準備しておいた。それはレンタカーを使っての島内めぐり。礼文島の北端にある「スコトン岬」から「金田ノ岬」を経て、島の東海岸に沿って南下し、香深から元地へ至るコース。スコトン(須古頓)岬は雨の中だったので次頁で紹介することとして、ここでは「久種湖(くしゅこ)」から始めよう。
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ヘラオオバコ |
センダイハギ |
アギスミレ |
アギスミレ |
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クロユリ |
久種湖は島の北部にある周囲4kmの湖で、日本最北の湖でもある。周りに自然探勝路があり、のんびり1周すると1時間位で歩くことができる。4月中旬から5月初旬にかけてはミズバショウが群生する。私が訪れたときはさすがに花は終わっており、ミズバショウに代ってクロユリ、センダイハギが咲いていた。北海道のクロユリは、中部山岳の高山にみられるミヤマクロユリの母種だそうで、中部山岳の花と比べると色が濃く花も大きい。また、久種湖は野鳥の観察スポットとしても知られており、私も2005年に探鳥でこの地を訪れ、コヨシキリを撮影したことがある。
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海岸の岩肌を彩るエゾイヌナズナ |
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レブンアツモリソウ |
久種湖で撮影中、雨が激しくなってきたので車に戻り、いったん東海岸へ出てみた。運が良いことに、車を走らせているときは雨が降っていても、撮影などで車から降りると小降りになったり止んだりする。上泊というところまで来ると雨が止んだので海岸沿いにゆっくり車を走らせると、海から突き出た岩肌に真白な花が群生していた。ハマハタザオとは葉の形が異なることから、図鑑で確認するとエゾイヌナズナであることが分かった。あたかも写真撮影のために配置されたような花の並びに思わず感嘆の声を上げた。
次に向かったのは、今回の旅行で最大のお目当てであるレブンアツモリソウの群生地。実は、ここは明日訪れる予定になっていたのだが、雨の中に咲く花もまた趣があってよかろうと思って立ち寄った。雨が降っていたこともあって見学客はまばら。ここは厳重に管理されており常に監視員が巡回している。以前に来た時は山の中腹まで散策路があったのに入口が閉鎖されていたので理由を聞いたところ、数日前の豪雨によってかなり花が傷んでしまったから、とのことだった。
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クゲヌマラン |
ハマハタザオ |
ミヤマオダマキ(白花) |
オオミミナグサ |
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地蔵岩 |
ミヤマオダマキ |
ネムロシオガマ |
マイヅルソウ |
今回の旅行に先だって緊急時の連絡用にと行程表を家人に渡したとき、「せっかく礼文島へ行くんだったらイクラ丼とかウニ丼ぐらい食べてきたら?」と有難い仰せ。でも、当然のことながら勘定は自分持ち(世の中それほど甘くないなあ)。それを思いだして宿で前日に教えてもらった金田ノ岬にある店へ行ってみることにした。そこは地元の漁業協同組合が経営する店で、店内へ入ると無造作に食卓が並んでいるだけの簡素な造り。注文した料理は、ウニとイクラの幕の内弁当とでもいうもの。やはり本場の味は美味で満足。
それはそうと本題に戻ろう。店を出てからは東海岸をゆっくり走りながら香深に戻り、さらに南下して元地(もとち)へ。観光スポットの地蔵岩、桃岩、桃岩猫台を訪れてみたものの、霧に覆われて景色としてはイマイチ。珍しいミヤマオダマキの白花を見ることができたのがせめてもの慰め(ひょっとしたら園芸種かもしれない)。帰路は桃岩展望台にも立ち寄り宿へと向かった。
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桃岩 |
桃岩猫台付近 |
オオヤマフスマ |
ホソバノアマナ |