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霧多布湿原

6月29日(火) 晴れのち曇り

[ 行程 ]
帯広 R236 ==> 大通北2 R38 ==> 音別 R38 ==> 釧路 R44 ==> 厚岸 D123 ==> あやめヶ原
==> D123 ==> 立岩・涙岩 D123 ==> 琵琶瀬展望台 D123 ==> 琵琶瀬木道 D123 ==> 新川西
MGロード(D808) ==> 霧多布湿原 MGロード(D808)・D599 ==> 茶内 R44 ==> 厚岸 R44 ==>  
釧路
 (注) 道路番号の「R」は国道、「D」は道道

[ 釧路へ ]
 北海道へ来て3日目の朝を迎えた。起床は午前6時。ホテルでの朝食は7時からなので朝食後直ぐに出発できるよう仕度を整える。これは旅行中、起床時間とともに毎朝の日課となった。今日の行程は今回の旅行で最も距離が長く、予定では総走行距離288kmになる。午前7時半ホテルを出発。

 内陸部を走っているときは比較的晴れており、沿道のジャガイモ畑や牧草地などを眺めながら快適なドライブを楽しむことができた。

 ジャガイモ畑  ジャガイモ畑  芍薬のような花  牧草ロール

 帯広を出発して1時間半ぐらい経って、音別の町にさしかかると空は曇り、霧がでてきた。太平洋岸はよく霧が出るというが、朝の晴天を思うと信じられないような天気だ。車が釧路に近づくにつれ、次第に霧が深くなる。さらに車を走らせ、厚岸まで来るとどの車もノロノロ運転。JR厚岸駅付近で右折して道道123号線に入る。

[ あやめヶ原 ]
 ますます霧が濃くなり、視界は約15m。ナビの指示に任せてしばらく走ると「あやめヶ原」の看板があり駐車場に車を入れる。車を降りると、霧雨が降っている。幸い、カメラ用の雨カバーを持ってきたので1眼レフデジカメに被せて園内に向かった。少し歩くと一面にヒオウギアヤメが霧に霞んで咲いていた。

ヒオウギアヤメ ヒオウギアヤメ ヒオウギアヤメ ヒオウギアヤメ
あやめヶ原 あやめヶ原 ヤマブキショウマ あやめヶ原
エゾフウロウ シコタンキンポウゲ シコタンキンポウゲ 調査中
水滴(1) 水滴(2) ウツボグサ 咲いてみないと・・
ハクサンチドリ センダイハギ センダイハギ 調査中

 「あやめヶ原」は、北太平洋シーサイドライン「岬と花の霧街道」の景勝地で、太平洋に突き出た「チンベの鼻」一帯に、100haの広さの美しい草原があり、季節になると30万株のヒオウギアヤメが一斉に咲くという。今回は、濃霧に包まれてその全貌を見ることができなかったが、その片鱗を垣間見ることができた。

 生憎、霧雨が降り続く中での撮影ではあったが、それなりに風情のある写真が撮れたのではないかと自己満足している。殊に、花びらについた霧の雫がとても印象的で、カメラが濡れないように注意しながら何枚もシャッターを切った。ふと気がつくと靴とズボンの裾がビショ濡れ。まっ、いいか。

[ 琵琶瀬木道 ]
 あやめヶ原を出て道の両側に点在するヒオウギアヤメの群落を眺めながら暫く車を走らせ、「立岩・涙岩」の看板が出ていたので車を止めて案内板を見ると、500mほど歩かなければいけないようで、この霧の中を歩いていっても景色が見れる保証はなく、そのまま立ち去ることにした。

 相変わらず深い霧の道をしばらく走ると、「琵琶瀬展望台」があり、車が数台止まっている。時計を見ると12時を少し回っていたのでここで昼食をとることにした。食堂の隣に売店があり、土地で獲れた海産物などの土産物を売っていた。中に入ると二人のおばちゃんが口々に "この干物は美味しいよ" "このワカメは他所では食べれないよ" と盛んに売り込む。

 小魚や貝の剥き身を焼いたものが美味しそうだったので、売り込みにつられて昼食代わりに食べてみた。結構イケル。これでビールがあったら最高なのになあ、と思いつつ 3品ほど食べた。おばちゃんから聞いたところによると、ここは展望台の名のとおり、霧多布湿原を一望の下に見渡すことができる場所なんだそうで、それにつけても目の前に広がる霧を見て長吐息。

 店を出るとき、"この先の小学校の近くに「エゾカンゾウ」の群落があるから見に行っといで" と教えられ、お礼を言って行ってみることとした。少し走って道の傍らを見ると黄色い花が一面に咲いている。辺りに小学校らしきものは見えなかったが、とりあえずわき道に入り車を止める。

 北海道へ来て始めてみる「エゾカンゾウ(別名「ゼンテイカ」)」だ。黄色い花に混じって真っ白な花が咲いていた。名前を調べたが分らない。

 海岸に近い方角で鳥の鳴声がしたので、デジスコを取り出し、霧のためはっきり姿が確認できないまま写してみた。どうやら「コヨシキリ(左)」と、後ろ姿の頭の黒さ、首の白さ、茶色の背中から判断すると「オオジュリン(右)」のようだ。

 偶然とはいえ、日頃見慣れない鳥が撮影できた。海岸付近では「オオセグロカモメ」が群れをなして飛んでいる。こうした海の風景は何度見てもいいものだ。あまりここで時間をかけると霧多布湿原での時間が無くなってしまうので先を急ぐ。
 教えられた小学校の近くに来たら、先程とは全くスケールの異なる大草原で、見渡す限りエゾカンゾウとヒオウギアヤメが密生し、見学用の木道も設けられている。

ここが「琵琶瀬木道」であることはすぐに理解できた。しばらく撮影していたら、足元近くから鳥が飛び立ったので、カメラで追ってみた。かろうじてフレームに収まったのを見るとどうやらヒバリのようだ。

[ 霧多布湿原 ]
 いよいよ北海道で出会う最初の湿原、「霧多布湿原」にやってきた。北海道には現存する湿原が150箇所もある。その中でも霧多布湿原は「釧路湿原」「別寒辺牛湿原」「サロベツ湿原」に次いで四番目の規模を誇っている。これは、もちろん日本で四番目ということでもある。広さはなんと3,168ha。東京ドーム(4.7ha)が678個も入る途方も無い広さだ。

 霧多布湿原は、かって海に面した浅い湾が口を砂州で閉じられてできたものだ。約5,000年かけて積もった泥炭(植物が枯れても腐らずに堆積したもの)が3mもの厚さになり、湿原を形成している。湿原の中心部は大正11年に国の天然記念物「霧多布湿原泥炭形成植物群落」に指定され、平成5年にはラムサール条約の登録湿地になった。

 本来ならば、2,3日ゆっくり時間をかけて、歩きながらその自然を観察したいけれど、それは次の楽しみとしよう。湿原の真ん中を貫くように、真っ直ぐな道が走っていて、その名を「MGロード(Marshy Grassland Road の略・・・湿原の道)」と呼んでいる。長さは1,987m、車で走ればアッという間の距離だが、道の両側の景観は素晴らしい。

霧多布湿原 湿原センターから ベニマシコ 霧多布湿原

 MGロードの終点近くに「霧多布湿原センター」があり、訪れてみたら運悪く休館だった。センターの東側に木道があったので湿原の中を散策してみたのだが、笹が生い茂るばかりで花らしきものが見当たらない。時折、遠くの方でカッコーの声が聞こえるが、近くには見えないなあと思った矢先、「ベニマシコ」が飛来して木に止まってくれた。

 [ 霧多布湿原センター ]
  〒 088-1360 北海道厚岸郡浜中町大字琵琶瀬村字四番沢103-19
  Tel:0153-65-2779 Fax:0153-65-2774
  Email:kiri@marimo.or.jp
  URL: http://www.marimo.or.jp/Kiritappu_Shitsugen/

 しばらく散策した後、釧路への道、国道44号線へ出た。霧多布湿原の付近には、霧多布湿原岬などまだまだ見所が沢山あるのだが、海岸に近いところは深い霧で景色を見ることは期待できず、諦めて帰ることにした。ここからホテルまでは約70km。原野のような道をひたすら走り、ホテルへ着いたら6時だった。夕食はホテル内で寿司を食べ、いつものように不要な写真を整理して就寝。











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