2014  


14年7月14日(月)
白馬尻と栂池自然園への花旅はこの時期の恒例となってきている。昨年、白馬尻では大雪渓に大きなクレパスが走っていて驚いたものだが、今年はどんなものかと興味津々。猿倉山荘から登山道を約3時間。花を撮りながら歩いて大雪渓まで行ってみるとその光景にびっくり。クレパスはさらに増えておりその巾も広くなっていた。白馬尻山荘付近では雪渓が大きく削られてもう渓谷そのものの様相。これでは以前の状態に復元するのに何年もかかることだろう。

サンカヨウ
サンカヨウ

ここで見たかった花は、白馬大雪渓を前にして咲くサンカヨウ、キヌガサソウ、シラネアオイ。残念ながらシラネアオイは既に花期を終えていて目にすることはできなかったが、サンカヨウ、キヌガサソウはまだ健在。天気は曇りがちで時折ガスが湧き出て山肌を隠す。白馬岳の山頂が見えるのなら晴れていてほしいがそれは無理。となれば霧に霞む大雪渓を背景に撮るのもまた別の趣があろうというもの。

キヌガサソウ
キヌガサソウ


登山道ではいろいろな花が咲いている。以前だったらこれらの花も記録にとどめていた。ところが最近は作品展向けの写真を強く意識しているため、目的の花以外にカメラを向けることが少なくなってしまった。野草散策というより撮影主体になっているのは少々考えものではないかと思うこともある。しかし、良い写真を撮ろうとすればじっくり花に向き合って納得がいくまで粘らなければならない。その加減が難しいところ。

オオバミゾホオズキ オオバミゾホオズキ カラマツソウ カラマツソウ
ベニバナイチゴ ベニバナイチゴ キソガワソウ ヤマアジサイ



13年7月15日(火)
翌日は栂池自然園。標高1900mの高所にある湿原といえども、さすがに7月の中旬ともなればミズバショウにはチト遅い。昨年、大群生していたコバイケイソウも今年は裏作でほとんど姿は見られない。サンカヨウ。シラネアオイは咲いているところもあったが木道から離れており、しかも周囲の草に隠れていて写真を撮るには不向き。ということで今回は心ならずも地味な花ばかりになってしまった。

コバイケイソウ ワタスゲ イワイチョウ サンカヨウ
マイヅルソウ マイヅルソウ ツマトリソウ ツマトリソウ

ツマトリソウはいたるところで咲いていたものの、その名の由来となっている花弁に赤い縁取りがあるものはいくら探しても見つからなかった。下欄にある写真のほとんどは自然園に入る前に撮ったもの。背景に山を入れて撮ろうにもそんな場所には咲いておらず、平凡な写真ばかり。やはりここは6月下旬から7月上旬に来なければいけない場所のようだ。

ゴゼンタチバナ ゴゼンタチバナ オオバミゾホオズキ ベニバナイチヤクソウ
ハクサンチドリ コテングクワガタ キヌガサソウ ノビネチドリ


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