2013  


13年7月1日(月)
白馬尻へは3度目の訪問となる。昨年ここへ来たとき初めてシラネアオイの群生地を見つけ、「今年も」と勢い込んで再訪したのだが、雪渓には深くて長いクレパスが横たわっており、目的の場所に近づくことさえできなかった。調べてみると、6月末の豪雨によって出来たものらしく、あれだけ底が深いと来年までに元通りになるのかと心配になった。今回は写真仲間を案内しての山行きだっただけに殊更残念な思いがした。

シラネアオイ シラネアオイ サンカヨウ サンカヨウ
キヌガサソウ キヌガサソウ オオバミゾホオズキ オオバミゾホオズキ

それでも山腹には点々とシラネアオイ、キヌガサソウが咲いていたのでなんとか写真に収めることができた。サンカヨウの群生地は雪に埋まっており、こちらも空振り。登山道脇にはオオバミゾホオズキがほぼ途切れることなく咲いていたものの、見慣れた花だけにもうひとつ撮影に力が入らず、写真の出来映えは芳しくない。オオサクラソウは渓流の木陰に小群落があったのを撮ったものだが撮影条件が厳しくて証拠写真に終わってしまった。

オオサクラソウ テングクワガタ ツルアジサイ ハクサンチドリ



13年7月2日(火)
翌日は栂池自然園。ここも毎年訪れているところ。湿原の雪が消えて今がミズバショウ、リュウキンカの最盛期といったところ。残念だったのは雲が多くて白馬三山を背景にという目論見は夢に終わってしまった。今年は山の天気に恵まれておらず、花の状態もイマイチという具合で、今まで「これは」というような写真が撮れていない。長い間写真を撮っているとこんな年もある。プロの植物写真家ならば現地に長期滞在してベストショットを狙うこともできるのだろうが、アマチュアのこと故そんな贅沢は許されない。

栂池自然園 栂池自然園 ミズバショウ リュウキンカ
リュウキンカ リュウキンカ ベニバナイチゴ ベニバナイチゴ

展望台へ向かう道に入ったとたん、登山道は雪に閉ざされていてアイゼンなど雪に対する備えもない状態でこの先へ進むのは危険と判断して途中で引き返した。また機会を改めて訪問することにしよう。散策路を一回りして見られた花は、ミズバショウ、リュウキンカの他には、キヌガサソウ、シラネアオイ、ツマトリソウ、コイワカガミ、チングルマ、ハクサンコザクラが主なところ。しかし、どれも花数が少ないうえに藪の中だったり遠くにあったりして思うように撮影できなかった。

ミズバショウ ツマトリソウ コイワカガミ ノビネチドリ


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