07年10月14日(日)
 今年は是非とも穂高の涸沢へ紅葉を見に行きたいと思っていたが、全国的な紅葉の遅れからタイミングがつかめず、他の行き先を求めてネットの紅葉情報を毎日のように眺めていた。そんな矢先に栂池自然園が見頃を迎えているとの情報を得て、急遽出かけることとした。この時期、栂池周辺に花は期待できそうもなく、土曜日の昼近くに名古屋を出発し、日曜日に紅葉見物と決めた。

栂池自然園入り口付近から白馬を望む


 日曜日の朝を迎えると空はどんよりと曇っている。この分では鮮やかな紅葉を見ることが難しいかなと思いつつ、それでも"ひょっとして晴れるかも"と淡い期待を抱きながら車を走らせた。いつもの駐車場に車を止めゴンドラに乗ると、次第に空が明るくなり晴れ間も見えるようになった。ラッキー。

 リフトを乗り継いでビジターセンターに着いたときにはもう上空は晴れ渡っていた。湿原内に入り、木道に沿って写真を撮りながら展望台を目指す。しかし、また雲が広がり始め、展望台まで登り終わってみればすっぽりとガスに包まれていた。丸太を並べた椅子には大勢の人が空を眺めながらガスの晴れるのを待っている。すると、5分も経たないうちにガスの隙間から白馬の稜線が現れ、みるみるうちに山の全貌を目の当たりにすることができた。まさに奇跡というほかない。

栂池自然園は青空。紅葉が映える。
展望台に着いたときはすっぽり霧の中。しばらくして奇跡的に霧が晴れた。

 夢中になって白馬の雄姿を撮る。紅葉を前景に、荒々しい山肌を見せる白馬の姿はとくに美しく見えた。この後も雲が出たり消えたりと不安定な天気ではあったが紅葉の素晴らしさは十分満喫することができた。2時近くに下山してから落倉自然園に立ち寄ってみたがさすがに花はない。駐車場付近でナギナタコウジュ、ナンバンハコベが見れた程度だった。

 帰路、豊科付近の犀川にある白鳥湖へ行ってみるとカルガモ、マガモ、アオサギなどの小さな群れがいた。まだ冬鳥の到来には時期が早いのカモ。下の写真のサボンソウは川べりを散歩していたときに見つけたもの。やはりいろいろ歩いてみるものだと思う。寄り道をしたので名古屋へ着いたのは7時を回っていた。

自然園周辺の山は紅葉が真っ盛り。グッドタイミングだった。
リンドウ サボンソウ ナンバンハコベ ナギナタコウジュ



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