09年10月19日(火)
 静岡県在住の兄弟から息子(甥)にパソコンを教えてほしいとの依頼があり、浪々の身で何の予定もない自分なので即座にOK。日程は出たとこ勝負というか、弟子となる甥の様子を見て決めることになった。10月中旬といえば富士山にも冠雪が見られる頃。テレビの週間天気予報では、向こう1週間ぐらいは概ね晴れ。もちろんカメラ一式は持参してきているので、その気になれば何時でも撮影に出かけることができる。

 静岡に着いた翌日の予報は快晴。そうなると、ムズムズして落ち着かない。そんな気配を察してか、"明日の天気良さそうだから写真を撮りに行ってきたら?"と有難いお言葉。何のためらいもなく態勢はすでに富士山の撮影モード。PCの講習は1日順延することとして、翌日、朝食もそこそこに富士五湖に向かって出発。出かける前に、逆さ富士が見られるビュースポットとして田貫湖(たぬきこ)が有名との情報を得て、とりあえず行ってみることに。

音止めの滝 白糸の滝 白糸の滝 白糸の滝
田貫湖

 田貫湖へ行く途中に「白糸の滝」がある。ついでに寄ってみると、それほど深い山の中でもなく滝があるような感じがしなかったが、駐車場にはいっぱいの車。案内標識をたどって歩いた先には豪壮な滝が水しぶきを上げており、多くの人で賑わっていた。次の目的地の田貫湖は、富士山の真西に位置することから、夕暮れ時には赤く染まった富士山の湖面に映える姿がとても美しいという。訪れたときには幸いにも風がほとんどなく、聞いていたとおり綺麗な逆さ富士を見ることができた。

朝霧高原
オオフタバムグラ コセンダングサ カワラケツメイ ムラサキエノコロ

 田貫湖からは国道139号線をひたすら北上すると、富士五湖のうちでも最も西端に位置する本栖湖がある。この日は本栖湖(もとすこ)を起点に、右回りで富士五湖を可能な限り周ってくるつもり。途中の道には朝霧高原があり、景色の良いところで車を止めては富士山を撮影。ところどころにある草地では野草なども探しながらノンビリと進む。富士五湖は、本栖湖を始め、精進湖・西湖・河口湖・山中湖の五つの湖が富士山麓に弧を描くように並んでいる。うかつなことに、これまでこれらの湖がすべて山梨県であることに気がつかなった。

本栖湖 本栖湖 本栖湖 本栖湖
精進湖 精進湖 西湖 河口湖

 それぞれの湖で見る富士山は好天にも恵まれてまことに美しかった。今回の経路では最も遠くにある山中湖へは時間の関係で行けなかったが十分満足のいくものであった。この中で、自分として一番印象に残ったのは本栖湖。できれば前景に紅葉を配置して撮りたかったが、ないものを見せるわけにもいかず、今回は断念。精進湖は面積が小さいので撮影ポイントも限られてしまう。西湖、河口湖は通り過ぎざまに撮ったという感じで、写真としてはイマイチ。

薩埵峠 三保の松原 三保の松原 日本平
ツワブキ ツワブキ イソギク アゼトウナ

 翌日、午前中はたまたま手空きだったので「海越えの富士」を撮ろうと、由比の薩埵峠(さったとうげ)、清水の三保の松原・日本平を回った。この日は湿度が高かったのか、富士山はボンヤリ霞んでいた。それと、ふと気がついたことだが、連日の好天続きで富士山の冠雪が解け始めており、写真で見ると先日の富士山との違いがはっきり分かる。名古屋へ帰る前日に、伊豆の西海岸から海越えの富士山を眺めてみたいと、土肥温泉の南にある黄金崎、修善寺の西の大瀬崎へ行ったものの、現地へ着くころには雲が広がり残念ながら富士山は見れず。上の花は黄金崎でのもの。

マツヨイグサ カワラハハコ イヌホオズキ カワラケツメイ
マメアサガオ マメアサガオ ホトトギス ホトトギス

 静岡滞在中にも近くを流れる川辺で野草散策を楽しんでいた。ここではカワラケツメイやカワラハハコなどの初見の花も見ることができた。今の時期にはホトトギス、イヌホオズキはどこでも見られる。駐車場の傍の土手にはマメアサガオが群生していた。名古屋へ帰る途中に天竜川沿いの山中へ寄り道をしてみたらキッコウハグマの群生に出会った。今年はまだ見ていなかっただけに、なんだか儲けものをしたような感じ。おまけにオオヤマハコベまで咲いていたのには驚いた。

オオヤマハコベ コウヤボウキ キッコウハグマ キッコウハグマ
キッコウハグマ

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