湿  

Vol.2

07年4月29日(金)・30日(土)
 久しぶりにブルーのキクザキイチゲが見たくなって姫川源流を訪れた。出発予定の3日ほど前、宿に開花状況を問い合わせてみたところ、先週末になってようやく雪が解けてキクザキイチゲ、カタクリはチラホラ咲き始めたばかり。フクジュソウは満開に近く、周辺の湿原ではミズバショウ、ザゼンソウも見頃を迎えているとのことであった。これまでは5月に入ってから出掛けており、今年は例年になく春の訪れが遅いので少し早すぎるかなとは思ったがとにかく運を天に任せて行ってみることとした。

ウスバサイシン ウスバサイシン アズマイチゲ キクザキイチゲ
リュウキンカ

 ゴールデンウイークの初日とあってさすがに高速道路は込んでおり、ところどころで渋滞。第一番目の訪問地である居谷里湿原に着いたときにはすでに午後2時近くになっていた。散策路に入ってまず目についたのがウスバサイシン。その傍にはアズマイチゲとキクザキイチゲが混在して咲いていた。湿原一面にミズバショウが群生しており、それを縁取るようにリュウキンカ、ザゼンソウが咲いていた。

ミズバショウ
ミズバショウ

 ミズバショウをあれこれ撮影しているうちに時刻は3時を回り、徐々に気温が下がってきた。キクザキイチゲを撮ろうと思ったときには早くも花を閉じていて、残念ながらあの美しい花姿を見ることができなかった。こんなことなら逆回りで撮影すれば良かったと思ったが後の祭り。ザゼンソウは、花数は多かったもののすでに花の盛りを過ぎて傷んでいる花が多く、状態が良いものを探しての撮影。それでもミズバショウを思う存分撮ることができただけでも満足すべきなのかもしれない。

ミズバショウ
ザゼンソウ

 2日目は、朝5時に起床して朝食前に姫川源流で探鳥。鳥の鳴き声を聞いていると、センダイムシクイ、サンショウクイなどが多かった。時々アカゲラらしき声を聴き、その近くまで寄ってみると、なんとアオゲラ。100-400mmズームレンズを装着しての撮影だったが高い木の上に止まっていたため、思うようには撮影できなかった。水辺では珍しくキセキレイが長時間ジッとしていてくれて大サービス。カワセミを見かけたものの遠すぎて結果は証拠写真程度。
 
キセキレイ アオゲラ アオゲラ カワセミ
カタクリ カタクリ ヒメニラ ヒメニラ

 朝食後、空を見るとドンヨリと曇っている。天気予報ではこの日も晴れの予想がなされていたので、そのうちに晴れるだろうと思い、それまで姫川源流周辺の花を撮ることとした。キクザキイチゲはまだ眠ったまま。カタクリ、ニリンソウはなんとか花を開いてくれていた。前日の夜、宿の人にザゼンソウの群生地の場所を教えていただいたので行ってみると、広大な湿地にかなりの数のザゼンソウが咲いていた。

フクジュソウ フクジュソウ ニリンソウ ニリンソウ
フキノトウ キバナノアマナ ザゼンソウ ザゼンソウ

 次に訪れたのは落倉自然園。事前の情報では、ミズバショウが見頃を迎えているとのことであったが、現地へ行ってみるとかなり咲き進んでいて、傷んでいる花も多かった。時間が経つにつれて天気が怪しくなり、昼食後、さてこれから姫川源流へ戻って本格的な撮影に入ろうかと思った矢先にとうとう雨が降り出し、おまけに雷まで鳴りだした。しばらく様子を見ていても雨が止む気配はなく、撮影を断念。帰路、大町市にある宮の森自然園に立ち寄ってから帰宅の途に就いた。

ミズバショウ



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