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白馬山麓の湿原
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Vol.1
07年5月3日(木)・4日(金)
ゴールデンウイーク後半の連休の初日、車の渋滞は覚悟の上で白馬山麓へ出かけた。早朝5時には出発の予定が目覚まし時計の電池切れというハプニングがあって寝過ごしてしまい、予定より2時間遅れて名古屋を発った。案の定、中央高速道路へ入ってからものの15分も走ると、ラジオの道路情報が東海環状自動車道の合流する土岐ICを先頭に6kmの渋滞を告げた。このあたりは、最近になってしばしば渋滞するので想定内の出来事。
恵那を過ぎると、今度は中津川IC付近から11kmの渋滞情報。車両事故でもあったのかと思ったが、なんと、道路に穴が開いていたため1車線の走行規制によるものとのこと。こんなことは初めての経験。この二つの渋滞のお陰で1時間ほどの遅れが加わり、白馬へ着いたのは当初計画より3時間遅れとなってしまった。
最初の目的地は姫川源流自然探勝園(姫川源流・親海[およみ]湿原)。姫川は、五郎岳の東稜に源を発し、JR大糸線に沿って北へ流れ下り、新潟県の糸魚川で日本海に注ぐ。姫川源流は、日本の名水100選にも選定されてるほどだから水は極めて清冽。川の西側には北アルプスの白馬連峰が連なる。姫川源流から少し北へ行くと昨年訪れた栂池高原。
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ブルーのキクザキイチゲ。微妙に色合いが異なる。 |
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白のキクザキイチゲ |
カタクリ |
自然園の入り口に入ると、いきなり杉林の中にキクザキイチゲが咲き乱れていた。その中にカタクリの鮮やかな赤紫が混じる。園内を流れる川には水中花・バイカモが流れに身を任せて揺れる。
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バイカモ。至近距離で見ることができた。 |
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エイザンスミレ |
スミレサイシン |
? スミレ |
今回の旅行で楽しみにしていた花は、キクザキイチゲとミツガシワだった。しかし、昨冬の降雪が少なく、また4月は雨も僅かしか降らなかったためか、湿原は水不足の状態にあり、花の生育が遅れているとのことで、ミツガシワは園内をくまなく探してようやく咲きかけての花が一株みつかっただけだったのが心残り。
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青やピンクのヤマエンゴサク |
園内はニリンソウが満開 |
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オオヤマフスマ |
ワサビ |
ショウジョウバカマ |
ミツガシワ |
姫川源流から北へ車で10分ほど走ると「白馬山麓植物園」があり、村の観光案内によると、幻の花といわれるトガクシショウマが咲いているとのことだったので立ち寄ってみた。下の最初の写真は、途中にある貞麟寺で見たヤマザクラとコブシ。
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ヤマザクラ |
オオバナノエンレイソウ |
キバナカタクリ |
バイモ |
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トガクシショウマ |
オサバグサ |
トガクシショウマ |
? スミレ |
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ヒュウガミズキ |
オキナグサ |
シラネアオイ(白花) |
コマクサ(白花) |
翌日は早起きして朝食前に探鳥に出かけた。センダイムシクイ、キビタキ、ホオジロ、アオジ、キセキレイ、ウグイス、メジロなどを多く見かけた。時折、アカゲラの声なども聴こえたが姿は見られず。朝食後、居谷里湿原へ行ってみたが、こちらもわずかにミズバショウ、リュウキンカが咲いていたぐらいで、ザゼンソウはほぼ終わっており、そのほかめぼしい花はなし。
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センダイムシクイ |
??? |
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ホオジロ |
アオジ |
クロツグミ(居谷里湿原で) |
帰り道は乗鞍高原から、一の瀬園地、野麦峠を経由して開田高原にも立ち寄った。この旅行では、白馬連峰のほか常念岳、穂高連峰、乗鞍岳、御嶽山、木曽駒ケ岳と、中部山岳の名だたる山を全て見ることができ、満足のいく旅行であった。下は一の瀬園地で撮影したもの。