木曽路の野草  

Vol.26

15年6月30日(火)
今年のサツキはこれまで見た中で最も状態が良かった。それに咲いていた場所も写真にはお誂え向きのところが多く、かなりの時間を撮影に費やした。いつも花弁が照って白っぽくなってしまうので、初めから曇りの日を選んで出かけた。どうやらその目論見は概ね上手くいったようで、花弁の照りはそれほど気にならない。

サツキ
サツキ

写真的に見ると、花と背景とのバランスが重要だが、あまり花にウエイトを置くと背景が活きてこないし、かと言って背景を強調し過ぎると単なる風景写真になってしまう。また、渓流のようにゴツゴツした岩が背景の場合は絞り気味に撮るが、あまり絞り過ぎると風景写真になってしまうので、花が主役であることを強調するため背景は少しボカすようにして撮っている。ここに掲載したサツキのうち、上段の8枚は引き気味に撮り、花壇の8枚はやや花に寄って撮った。どちらが良いかは見る人の好みにもよるとは思うが、私は上段の方が気に入っている。

サツキ
サツキ

サツキを撮った後はお定まりコースでオオヤマレンゲノポイントヘ。今年の夏は暑いせいか、花はほぼ終りがけで木に残っている花はどれも赤茶けた色に変色して無残な姿をさらしていた。いつも咲いている場所ではわずかに2輪ほどがなんとか形を保っていたものの、花は頭上2.5mぐらいの位置にあり不安定な姿勢で撮らざるをえなかった。往復の道ではキバナノヤマオダマキ、コアジサイが連なるようにして咲いていた。

オオヤマレンゲ オオヤマレンゲ オオヤマレンゲ ササユリ
コアジサイ コアジサイ キバナノヤマオダマキ ヤマアジサイ



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