木曽路の野草  

Vol.16

13年5月24日(金)
ヒメシャガは何度撮っても飽きない花だ。毎年同じ場所に咲いていても年によって咲き方が微妙に異なる。また、訪れたタイミングや天候によっても花の姿形が変わる。ただ、天気だけは快晴より高曇りの方が良い。花はもちろんのこと、背景の水も曇っていた方が落ち着きがあるし、岩もテカテカ照らないからだ。そうした意味からすると、今回は天気が良すぎた。空は快晴で陽射しが強く、汗ばむような陽気だった。

ヒメシャガ
ヒメシャガ

花の状態は早からず遅からずジャストタイミングだった。コバルトブルーの渓流をなんとかして背景に取り込み、爽やかな感じを出したかったのだが、水の色がイマイチ納得できない。もう少し透明感があると花も映えただろうに。もう一つは葉のあしらい方の難しさを思い知らされた。多すぎるとウルサイし、少なすぎると淋しい。ほどほどの量があって、しなだれるような形をしてくれれば申し分ないところなれど、何もかもは上手くいかないものだ。

ヒメシャガ



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