木曽路の野草  

Vol.12

12年6月24日(日)
木曽路には現役の頃、仕事の関係でよく訪れた。オオヤマレンゲもその時に知った花。花の名は、奈良県南部の大峰山に多く自生していて、ハスの花(蓮華)に似た白い花を咲かせることに由来する。別名は「ミヤマレンゲ(深山蓮華)」とも「チリレンゲ(散り蓮華)」とも呼ばれる。真白で優美なこの花は、咲いて数日もすると花弁が赤茶けた色に変色してしまう。また、陽射しを受けないと花が開かないので見頃の時間は昼前後となる。

オオヤマレンゲ
オオヤマレンゲ

自生地へ行く路の両側にはシロバナニガナ、キバナノヤマオダマキが随所で見られた。渓流にはキソガワサツキも咲くが、訪問したときはまだ時季が早かったらしく、ところどころで数輪の花が見れただけだった。イワガラミはその名に似合わず樹木に巻きついて咲いているものが多い。帰路、春先にバイカオウレンを撮った場所を覗いてみたら、コバノフユイチゴが3輪ほど咲いていた。見たときはなんの花かわからず、尋ね花サイトで花の名を教えていただいた。寄り道をすると往々にして初見の花に出会う。

コバノフユイチゴ シロバナニガナ キバナノヤマオダマキ イワガラミ



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