希少植物の咲く山  

Vol.4

11年7月10日(日)
 このところ野生ランを見る機会が多い。今回は伊那路の山にニョホウチドリを訪ねた。高速道路を降りて山道を走ること1時間ぐらい経って、ちょっと休憩のつもりで車を停めたら、山腹を黄色に染めるほどの花の群生。これはホソバノキリンソウ。その下の崖の縁にはミヤマママコナの群生。思わぬプレゼントで喜ばせてくれた。

ホソバノキリンソウ ホソバノキリンソウ ミヤマママコナ ミヤマママコナ
ミヤマママコナ ミヤマママコナ ミヤマママコナ シロバナヘビイチゴ

 林道脇はヨツバヒヨドリがほぼ途切れることなく咲いており、その中に混じってヒヨドリバナも見られた。草地の中ではシロバナヘビイチゴが点々と咲き連なる。エビガライチゴはこれまで花後の姿しかお目にかかれなかったが、今回初めて花姿を見ることができた。とりたてて綺麗とはいえないものの、個性的な花ではある。ウスユキソウはいろいろな種類があって同定が難しい。白い花弁のような部分は苞で、先端の黄色い部分が頭花。

エビガライチゴ バイカウツギ ウスユキソウ アカショウマ
ニョホウチドリ

 ニョホウチドリの咲く場所は同行した野草仲間が先年確認しており、見つけるのは容易だった。ただ、場所が切り立った崖の壁面に咲いており、見上げるような姿勢での撮影であったためピンボケの山を築いた。花の形はウチョウランとよく似ており、知らなければウチョウランと間違えたかもしれない。

ニョホウチドリ
シモツケ ヒヨドリバナ セイヨウオトギリソウ ヤマタツナミソウ

 帰路もニョホウチドリを探しながら歩いていたら数カ所で見つけることができた。しかし、残念ながら遠くにあったり、咲いている場所が高くて近づけなかったりで撮影することができなかった。ヤマタツナミソウは、普段、滅多に見かけないが思わぬところに群生しており、儲けものをした感じ。ホザキイチヨウランは、これも休憩のため車を降りたところに咲いていたもので、初見の花。「イチヨウ(一葉)」の名が付いているにもかかわらず葉が2枚のものもある。

ヤマタツナミソウ ヤマタツナミソウ ホザキイチヨウラン ホザキイチヨウラン



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