海辺に咲く野草  

Vol.3

10年11月02(木)
 昨年は2度にわたってソナレセンブリを探しに出かけたが、訪問した時期が早かったり遅かったりでまともなソナレセンブリを見ることができなかった。今年は全般に野草の開花が遅れており、それに加えて夏場の酷暑がどのように影響しているのかさっぱり見当がつかなかった。県内ならいざ知らず、はるばる伊豆まで出かけて今年もダメというのはいかにも切ないので、思い切って昨年宿泊した宿に開花状況などを尋ねてみることにした。

フユノハナワラビ フユノハナワラビ ゴンズイ(実) ガマズミ(実)
アゼトウナ アゼトウナ イソギク イソギク

 数日後、宿からメールが届き、開いてみると親切にも現地を確認した上で写真まで添えた情報をいただいた。それによるとどうやらソナレセンブリは見頃を迎えているようだった。その時、日本には台風14号が接近中で、台風通過直後の好天日を選んで現地に赴くことにした。今回は珍しく野草仲間が同行。というのは、今年の夏に奥三河での野草散策時、偶然出会った野草仲間と会話していたら、全員がソナレセンブリを見たいという想いを抱いていることを知り、こちらから情報提供しているうちに一緒に出かけようということで話しがまとまったもの。

ソナレセンブリ
ソナレセンブリ

 東名高速・沼津インターを降りてから伊豆半島を縦断する一般国道をひたすら南下して下田に到着。情報をいただいた宿へいったん立ち寄って現地の様子を伺った後、いよいよソナレセンブリの咲く目的地へ向かった。ところが、散策路脇にすでに咲いていてもよいはずのツワブキの花を全く見当たらない。それどころか、イソギクも見られるのはまだ青々とした堅い蕾ばかり。幸いアゼトウナは今が旬のようで、至るところに咲いていた。ソナレセンブリは情報のとおり、綺麗に咲いて待っていてくれた。何は無くともこの花に出会うことができただけで満足。

ソナレセンブリ
ソナレセンブリ

 散策を終わって駐車場へ戻る途中、少ないながらもようやくツワブキに出会うことができた。今年はツワブキもイソギクも開花がかなり遅れているようだ。帰路は往路と気分を変えて西海岸コースを選んだ。ひょっとしたら昨年も立ち寄ったことのある岬にイソギクが咲いているかもしれない、とダメ元で立ち寄ってみるとピンポーン!。断崖絶壁の風景とマッチした絶好の位置に咲き始めたばかりのイソギクがあり、しばし撮影。今回は天気にも恵まれ、楽しい野草散策となった。

ツワブキ
イソギク



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