南信州・奥三河 夏の野草  

Vol.15


12年7月13日(金)
ギンバイソウには数年前から何度もチャレンジしたが、花の時季に早かったり遅かったり、空が曇っていてコントラストが弱すぎたり、逆に晴れて陽射しが強すぎたりして、これまで満足な写真が撮れたことがなかった。先日、「今年こそは」との想いで現地に向かった。最初のポイントに行くと花はまだ蕾。あと数日で開花という状態だった。一縷の望みを託して次のポイントへ向かったところ、ちょうど花は咲き始めたばかり。幸い虫にも喰われておらず、傷みもなかった。

ギンバイソウ
ギンバイソウ ギンバイソウ ヤワタソウ ヤワタソウ

次はヤワタソウ。昨年撮った場所は何かのトラブルがあったらしくて敷地の中へ入れなかった。どうも踏み荒らしや盗掘があって土地の所有者を怒らせてしまったようだ。止むなく他の心当たりの場所へ行ってみると、花はあったものの周囲がゴチャゴチャしていて写真を撮る雰囲気ではない。「最後のお願い」とばかりもう一つの場所へ。ここでは雰囲気良く咲いていてくれた。普通に撮ったのでは背景が暗くなり過ぎて味気ない写真になってしまうので玉ボケをあしらってみた。

ヤワタソウ
シロバナイナモリソウ ミヤマタニワタシ ミヤマタニワタシ ドクダミ

時刻は午後1時半。まだ帰るには少し早いので久しぶりに面ノ木に立ち寄った。植物群落のある湿地では、ノハナショウブはもう終盤を迎えており、なんともみすぼらしい花姿。カキランは今が盛り。ミズチドリはまだ咲き始めたばかりなのか、花数は少なかった。画像に変化を持たせるためノハナショウブを脇役にした。遠景や前ボケに利用すれば花の傷み具合がはっきりせず、おぼろげながら花の形と色だけは分かるだろうという試みだったが、結果はなんとなく物足らない。

ヤマアジサイ キツリフネ ミズチドリ ミズチドリ
カキラン



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