南信州・奥三河 夏の野草  

Vol.12


11年7月8日(金)
 最近はできるだけ一度にアチコチ回らずに、ジックリ撮影しようと思っているのだが、見たい花の開花時期が重なったりするとそうもいかない。この日は、エゾスズラン、チシマオドリコソウ、ギンバイソウがお目当てだったので、やはり数カ所を回らざるを得なくて、結局は立ち寄り先が5カ所にもなってしまった。エゾスズラン、チシマオドリコソウはドンピシャのタイミングで良い状態で咲いているのを見ることができたものの、ギンバイソウはまだ蕾で、近々再度訪れることとした。

エゾスズラン
チシマオドリコソウ

 ヤマアジサイは、今の時期なら山間部へ行けばどこでも見られる花。それだけに撮影対象を絞り込むのが難しい。チシマオドリコソウのポイントの草地では、クモキリソウがたった2輪だけ見事な花を咲かせていた。イタチハギは、最初に見たときは別の花かとも思ったが自宅へ戻って確認したらこの名前に間違いないことが分かったもの。

ヤマアジサイ ヤマアジサイ イタチハギ クモキリソウ
キツリフネ イワツツジ イワツツジ イワツツジ

 次に場所を変えてイワツツジの咲く渓流を訪れた。水しぶきがかかるような岩場に、群落を作って咲く景観ははまるで一幅の絵画を思わせる。近くに寄れるところだけで撮影したのだが、望遠レンズがあればもう少しバラエティーに富んだ写真が撮れたのに、と多少悔しい思いもした。ただ、花はすでに最盛期を過ぎており、次回訪れる機会があったら、花のタイミングに合わせるとともに、十分な装備を準備して臨みたい。

ヤワタソウ
ヤワタソウ ヤワタソウ キソキバナアキギリ キソキバナアキギリ

 さて、この日一番の楽しみにしていたギンバイソウ。蕾ができているのは10日以上も前だったとの話だったので、てっきりもう咲いているだろうと思ったのに、ほんの少し花が開きかけた状態だった。この花は、ヤマシャクヤクと同じように咲いたと思ったらすぐに散ってしまうので、タイミングを合わせるのが実に難しい。たまたま近くにヤワタソウが沢山咲いていたおかげでなんとか格好がついた。バイカツツジはエゾスズランを撮った場所で撮影したもの。

トチバニンジン ギンバイソウ ツチアケビ ツチアケビ
バイカツツジ ミヤマタニワタシ ホソバウンラン ホソバヤハズエンドウ



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