南信州・奥三河 春の野草  

Vol.15

12年2月27日(火)
 今冬は例年にも増して降雪が多く、伊吹野のセツブンソウ自生地などはまだ深い雪に閉ざされている。さりとて何処といって行くあてもないので、ついつい脚が三河に向いてしまう。今回は最近知ったセツブンソウ自生地を訪れてみた。さほど広い場所ではないが、苔むした地面にセツブンソウが群生しており、比較的撮影のしやすい場所だった。

コセリバオウレン
コセリバオウレン

 花風景写真を撮り始めてから背景を強く意識するようになり、その影響もあってか露出はやや絞り気味になっている。しかし、それも場所によりけりで、遠くに木立などがあってそれをボンヤリと写し込むような場合はそんな撮り方でも良いとは思うが、今回の場所ではいささか絞り過ぎのようだった。構図もさることながら、その情景に見合った適正露出を求めるのは誠に難しい。

セツブンソウ
セツブンソウ

 群生写真を撮るのが苦手なので、どんなに多くの花が咲いていても、実際に撮影するのはどうしても数輪どまりになってしまう。もっとも、群生写真を作品展向けに撮ろうとすると、よほど背景の景色に気を配らなくてはならない。今回のような場所が果たして群生写真向きかどうか。もちろん、腕にもよるのだろうが私には不向きのように思えた。

セツブンソウ



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