南信州・奥三河 秋の野草  

Vol.1

07年10月7日(日)
 ネットの友人から茶臼山近辺の花スポットをいくつか教えてもらって出かけた。ついでのことに冶部坂の蛇峠山へも足を伸ばしてみた。地図では頂上近くまで行けるように思えたが途中で「これよりNTTの専用通路につき立入禁止」の看板があって通行止め。ここから先で花が見られるというのに・・・。この日は3箇所ばかり回る予定をしていたので登山は諦め、別荘地上の山道をそぞろ歩いた。国道153号線を南に下ると今日の目的地である大野瀬、茶臼山と続く。

マツムシソウ ノコンギク センブリ センブリ
センブリ フクオウソウ ヤクシソウ オオバショウマ

 冶部坂高原へ着いたのは8時ぐらい。花には朝露がいっぱいついて瑞々しい感じを添えている。山道の脇にはセンブリもチラホラ顔を出しており、秋の深まり行くのが実感できる。フクオウソウは初見の花。薄いグレーがかった紫色で目立たない。オオバショウマは写真からその名を想像するのは難しいが、咲いている花と葉を見て同定できた。

コシオガマ コシオガマ コシオガマ ヤマハッカ
ナンバンハコベ ナンバンハコベ ハナタデ アキチョウジ

 今日の最大のお目当てはコシオガマ。ママコナのように下唇に二つの盛り上がった部分がある。形はツリフネソウにも似ているが、色は鮮やかなピンクでとても美しい。写真右側のナンバンハコベは咲いたばかりのようで、これから左の写真のようにいつも見慣れた姿になるのだろう。タデ科の植物も同定が難しい部類に入るが、花の付きかたかや形を見て名前を判断した。

アキチョウジ モミジガサ セキヤノアキチョウジ セキヤノアキチョウジ
ヤマラッキョウ アケボノソウ アケボノソウ アケボノソウ

 面ノ木へ行く途中の山中で初めてアキチョウジのアルビノを見た。セキヤノアキチョウジは今が盛り。山道にアケボノソウが群生しているのを見つけた。いつも通る道なのだが夫婦連れがなにやら撮影していて車を止めてみたらその傍にいっぱい咲いていた。撮影中よく見ると、アケボノソウの名の由来ともなっている紺色の星がない。上の写真のうち、左端のアケボノソウは湿地で撮影したもの。こちらはちゃんと星がある。

 帰り道、国道153線に面した畑の中にアカソバが咲いていた。真っ赤なものから薄いピンクまで色は様々。これも初見の花。下の写真の「シモツケ?」とあるのは、形はそっくりだがシベの長さが短く、本数もまばらなので確信がもてない。

シモツケ? カワチブシ アカソバ アカソバ


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