栂池自然園  

Vol.3

12年7月4日(水)
今年の梅雨はその名のとおり雨が多い。撮影に出かけたくてもなかなか好天に恵まれず、ウズウズしていた。毎日のように天気予報を見ては晴れる日を待ちびがれていたところ、ようやくその時が訪れた。貴重な晴れ間が2日間続くとあって、1泊2日が白馬周辺に出かけることとし、初日に白馬尻、二日目に栂池自然園を予定していたところ、初日の天気があまりにも良かったので急遽訪問順序を逆にして、まず栂池自然園に向かった。

栂池自然園・ミズバショウ


ゴンドラリフト、ロープウエイを乗り継いで栂の森の自然園入口に着いたところ、それまで晴れ上がっていた空に雲が湧き出て山を隠してしまった。ミズバショウ湿原で白馬三山を背景にした写真を撮るのを楽しみにしていたのに、1時間ほど待っても雲が晴れない。残念!。いつまでも待ってはいられないので歩き始めた。キヌガサソウの小群落がある辺りまで行ってみると、雪に覆われていて花は僅かしか見られない。次に目指したのはシラネアオイのポイント。こちらの方は予想していたより花が多く、思わずニッコリ。

ミズバショウ ハクサンコザクラ サンカヨウ サンカヨウ
シラネアオイ

ワタスゲ湿原、浮島湿原では花はまだこれからという状態で、ヒメイチゲ、ショウジョウバカマが見られる程度。木道はところどころ雪に隠されており、歩く人もまばら。このまま戻るのも癪なのでとりあえず展望湿原まで行ってみることにした。途中のヤセ尾根付近にさしかかるとイワナシ、ゴゼンタチバナ、コイワカガミ、ミヤマカタバミ、マイヅルソウなどが咲いており、ようやく花に出会えたという感じ。

ヒメイチゲ ヒメイチゲ マイヅルソウ マイヅルソウ
コイワカガミ ゴゼンタチバナ イワナシ イワナシ

展望湿原にも花はなく、再びヤセ尾根を下って帰路にもう一度じっくり花を探してみた。ベニバナイチゴもところどころで見かけたものの綺麗な花は少なく、色褪せた感じ。ワタスゲはその名の由来ともなった花後の綿帽子しか見たことがなかったが、今回初めて花を見ることができた。いかにもスゲの仲間らしい花姿であまり見栄えはしない。ノビネチドリはゴンドラリフトからロープウエイに向かう道の途中で見かけたもの。

ミヤマカタバミ
ベニバナイチゴ タケシマラン ワタスゲ ノビネチドリ



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