霊  仙  山  

Vol.6
11年5月18日(水)
 霊仙山のヤマシャクヤクを知ってから今回で4度目の訪問になる。山路の途中に見られる花はその都度微妙に異なっており、今回はコンロンソウが少なかった。その代わりヒメレンゲが沢の岩場に数多く見られ、この花を撮るだけでも多くの時間を費やした。それにしては出来映えはイマイチ。花までの距離と露出の感覚がいまだにうまく掴めない。うっすらピンクがかった色をしたハクサンハタザオはとても可愛いかったが、花が小さいだけに写し方が難しい。

ヒメレンゲ ヒメレンゲ ハクサンハタザオ ハクサンハタザオ
イブキシモツケ タニギキョウ ハシリドコロ ナツトウダイ

 今年は春の訪れが遅かったけけれど、このところ暖かい日が続いたのと、適度な降雨があってようやく暦の季節に追いついてきた感じ。そのためか、ハシリドコロは山路のいたるところに見られたものの、花が終わってしまっているものが多かった。ナツトウダイはようやく咲き始めたばかり。かつてはこの道にも少数ながらトウゴクサバノオを見かけたものだが、最近はほとんど目にすることができなくなった。

ヤマシャクヤク
ヤマシャクヤク

 霊仙山は木立の中にまるで庭園を形づくるかのように石灰岩の岩塊が程よく配置され、その中にヤマシャクヤクが群生している様はいつまで見ていても飽きない。最初に霊仙山へ訪れたときに撮ったヤマシャクヤクの写真を見てみると、ほとんどが1輪の花を大写しにしたものだった。それでは個体としての花の相違はあってもどれもが同じ写真となってしまう。そんな反省もあって、回数を重ねるにしたがって離れて撮るようになり、背景の風景も写し込むようになった。とは言え、こうして並べてみると、変化を持たせるためにはもう少しアップの写真があってもよかったと思う。

ヤマシャクヤク
ヤマシャクヤク

 昨年、サツキヒナノウスツボがあった場所へ行ってみると、今年も数株が花を付けていた。さらに上の方へ行くとこれまで気が付かなかったところにも10株以上群生しているのを見つけた。この花は背丈が高い割に花が小さく、しかも風に揺られるので全体像を撮るのが誠に難しい。PLフィルターを使って葉の照りを抑えながらの撮影。どうやら去年よりはマシな写真が撮れた。

サツキヒナノウスツボ





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