霊  仙  山  

Vol.3
08年5月9日(金)
 今年もヤマシャクヤクの季節がやってきた。当初は日曜日に出かけるつもりだったが天気予報は雨。日程を2日早めての山行きとなった。9時半過ぎに登山路へ入る林道入り口に到着すると、そこにはA型バリケードが置かれ、「本日通行止め」の看板が出ていた。「エーッ! そんなのアリ〜」。周囲を見るとコンクリートカッターのそばに作業員が2名。"迂回路はありますか"と聞くと、「ない」と素っ気無い返事。"名古屋から来たんだけど入れてくれない?" と頼んだらなんとか了解していただけた。ヤレヤレ。

 車に戻ろうとしたとき、見慣れた顔がそこにあった。なんと、四季さんご夫妻。やはり看板を見て、どうしようかと迷っていたそうで、一緒に登山道に向かった。天気は薄曇。ヤマシャクヤクを撮るには絶好の条件。このコースは谷筋を中心としたコースで、時々山道にも入るがゴツゴツした石で埋め尽くされた沢歩きが続く。しかし、どういうわけか沢にはほとんど水がないので歩くにはなんら支障はない。

ヤマシャクヤク
ヤマシャクヤク

 本来の目的地はもう少し上のほうだったのだが、途中で花を撮るのに時間を費やしてしまったのと、道を忘れてしまっていたので漆ヶ滝から20分ぐらい登ったところで引き返した。後でわかったことだが、もうほんの少し登れば目的地まで行けたようで、残念なことをした。でも、これだけ沢山のヤマシャクヤクを見ることができたのだから「よし」としよう。

イチリンソウ イチリンソウ ニリンソウ ニリンソウ
フタバアオイ フタバアオイ アケビ コンロンソウ

 今年は昨年と比べるとヤマシャクヤクの花数が随分多いように感じられた。高度が上がるにつれて道の両脇の斜面に白い優美な花が点々と咲いている。沢筋にはコンロンソウが今を盛りと咲き誇っている。山道にさしかかるとフタバアオイの葉がキラキラ光っていて、その下にはなんとも変わった形の花が隠れるようにして咲いていた。

漆ヶ滝 ワサビ ハクサンハタザオ ヒメレンゲ
クサノオウ トウゴクサバノオ クルマムグラ ニリンソウ

 往路ではあまり開いてなかったニリンソウが下山する頃には柔らかな日差しを受けて一斉に花が開いている。ところどころにはイチリンソウが一際大きな花を見せている。ハシリドコロは少し時期が遅かったようで、花を落としているものが多い。ナツトウダイはタカトウダイかとも思ったが帰ってから調べてみたらどうやら間違いなさそう。登山道の沿道に連なるようにして咲いていた。

ナツトウダイ オドリコソウ ハシリドコロ ヤマルリソウ





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