入  笠  山  

Vol.10

14年8月28日(木)
この日の天気予報は曇りまたは霧ときどき雨。なぜこんな日に山へ出かけたかというと、霧に霞む花をイメージしてのこと。往路の中央自動車道へ入ったとたん雨がポツポツ降りだした。伊那I.Cを出て高遠を過ぎ杖突峠付近まで行くとかなり霧が出て来た。この調子でいけば入笠山も良い雰囲気かなと期待が膨らむ。山道を登りつめ入笠湿原に着くと霧はすっかりなくなり雨だけは相変わらずシトシトと降り続いていた。

エゾリンドウ
エゾリンドウ サワギキョウ サワギキョウ サワギキョウ

小降りになるまで待ってみようとマナスル山荘に入り珈琲を飲みながら店の女主人と雑談していたら、昨日は10m先が見えないぐらいの濃い霧が出ていたそうな。それではちょっと多過ぎる。しばらく待っていても雨は一向に止む気配をみせないのでやむなく雨中の撮影に出かけた。傘をさしながらの撮影とあってカメラが濡れるのが心配。ハンドタオルをカメラに巻いて何度もレンズに雨がかかっていないかと確認しながら湿原内を歩き回った。

マツムシソウ
アケボノソウ

サワギキョウ、エゾリンドウは満開状態。こんな天気では小さな花を撮るのは無理なので背丈の高い花に的を絞って撮影。今年はアケボノソウの数が多く、いたるところで咲いていた。コオニユリはもうすでに咲き終わっており、見れたのはたった1輪だけ。ハンゴンソウは雨に濡れてひと際色が鮮やかに見える。マツムシソウも数が増えたのか湿原のアチコチに小群落を作って咲いていた。しかし、保護ロープに阻まれて近くに寄ることができないのが残念なところ。

アケボノソウ ハンゴンソウ ハンゴンソウ コオニユリ
ホソバトリカブト イヌゴマ マルバダケブキ タムラソウ

ウメバチソウは今が盛り。夥しい数が咲いているがこれもロープの中。ハナイカリはようやく咲き始めたばかりなのか、どれも背丈が短く花数も僅か。湿原を3周ほど歩きまわったがこの間ずーっと雨は降り続け思うように撮影ができなかった。こんなことは覚悟の上で訪れたとは言いながら、時々、傘持ちの助手がいたら・・・なんて贅沢なことが頭をよぎる。

ハナイカリ ウメバチソウ ウメバチソウ コバギボウシ



inserted by FC2 system