入  笠  山  


 入笠山は、長野県諏訪郡富士見町と伊奈郡高遠町・長谷村の三町村が接する真ん中に位置する標高1,995mの山である。富士見町側には「入笠湿原」、長谷村側には「大阿原湿原」があり、春から秋までとぎれることなく花が咲き乱れる。山頂近くの「御所平峠」には駐車場があり、ここから約20分で山頂に立つことができる。

 この山は独立峰で、北・中央・南アルプスを一望のもとに見渡すことができ、晴れていれば富士山にもお目にかかれる、正にアルプスの展望台とも言える所。6月にはなだらかな丘一面にスズランが咲き競う。さすが「花の100名山」に数えられるだけのことはある。

07年8月18日(日)

[ 入笠山 ]
 1年数ヶ月ぶりの入笠山、奇しくも2年前と同日となった。以前の写真と見比べてみると咲いている花はほぼ同じ。それでも、あのときとより花の種類・数が少なかったように思う。やはりこのところの猛暑が影響して、秋の花の咲く時期が遅れているのかもしれない。

入笠湿原に咲くクサレダマとサワギキョウ


 入笠山にはキャンプ場が設けられてあったが今年で廃業となった。以前あった炊事施設なども撤去されており、これからお花畑として復元されるようだ。この日の天気予報は午前中は晴れ、午後から曇りでところにより雨とのことだったので、雲が出ないうちにとにかく頂上へいってみることにした。登山道は熊笹に囲まれているため花は少ない。

アカバナ ツリフネソウ マツムシソウ ハクサンフウロ
アケボノソウ ハナイカリ ヤナギラン ウメバチソウ

 頂上では、晴れていれば360度の眺望が得られるのだが、登り終わってみると雲が多く、八ヶ岳、富士山などの雄姿を見ることはできなかった。花は、ハクサンフウロ、マツムシソウ、ヤマノコギリソウ、ママハハコなどが目立つ程度で種類は意外と少ない。

トリカブト ヤマノコギリソウ サワギキョウ コオニユリ
イヌゴマ? オトギリソウ タチコゴメグサ トモエシオガマ

 山を下って入笠湿原へ行ってみると、サワギキョウが満開。それとアカバナが随所に咲いており、目を楽しませてくれた。この日のお目当てはアケボノソウ。何時も咲く場所へ行ったがまだ蕾の状態。それならウメバチソウでもと、探してみてもこちらもまだ時期が早かったらしく、見当たらない。それでもどこかに・・・と期待しながら歩いていたらようやく見つけることができた。

ハナチダケサシ リンドウ イブキフウロ キリンソウ
コバギボウシ ツリガネニンジン クサレダマ イヌコウジュ

[ 八島ヶ原湿原 ]
 入笠湿原での撮影を終えたのが午後1時前。まだ帰るには時間が早いので少し脚を伸ばして霧ケ峰高原から八島ヶ原湿原へ立ち寄ることにした。大河原湿原から富士見町へのルートを通り、国道20号線の茅野からビーナスラインに入る。天気は晴れたり曇ったりはっきりしないが、雨が降ってくる様子はなく。この分ではなんとか一日持ちこたえそうな気配。

八島ヶ原湿原ではヤナギランが今を盛りと咲き誇っていた


 八島ヶ原湿原へ到着して駐車場へ入ろうとしたら数台の車が入場待ちをしていた。5分ほど待っていただろうか、入り口近くの場所に止めることができた。湿原を一回りしたところ、さすがに花の最盛期は過ぎていたようで、花数は少なかった。ただ、以前来たときよりアサマフウロが多くなったように感じられた。こちらは今が見頃。帰路は、踊り場湿原から諏訪を経由して帰った。

フシグロセンノウ ハンゴンソウ アサマフウロ アキカラマツ
ナンバンハコベ ルリトラノオ ユウスゲ タチフウロ



06年6月16日(金)
 入笠山にスズランの季節がやってきた。この日、元々は飛騨の天生湿原へ行く予定だったが、途中の国道360号線が不通で復旧の見込みさえ立っていない状態で断念。それならば久し振りに入笠山湿原へ行ってみようとネットで情報収集したところ、今週と来週いずれも土・日曜日はマイカー規制で車が入れないことがわかった。しかも、天気予報は下り坂。止む無く休暇をとっての山行きとなった。

 入笠山には73万株のスズランが山の斜面に群生している。ただ、この花は小さく、しかも、葉にへばりつくようにして咲くので一面のお花畑という感じはしない。群生している姿を撮っても単なる草原のように見えてしまうので写真は割愛した。現地へ着いて真っ先に目に飛び込んだ花はクリンソウ。湿原のアチコチに真っ赤な花が見事に咲いていた。

スズラン アマドコロ ? スミレ エンレイソウ
クリンソウは入笠山のいたるところで見ることができた
ミツバツチグリ シロバナヘビイチゴ サンリンソウ ヒレハリソウ

 先日の伊吹山では花が少なかったので、入笠山ならもう少しいろいろな花を見ることができるのではないか、と微かな期待を抱いていたのだがやっぱりこの時期の山は春と夏の狭間にあって種類が少ないようだ。それでも初見の花が5,6種類あったので"よし"としなければならないだろう。

マイヅルソウ オオヤマフスマ ノイバラのような・・ ミツバオウレン
レンゲツツジ ハクサンハタザオ キバナアツモリソウ オダマキ



05年8月18日(木)
 夏の花には遅く、秋の花にはまだ少し早いかな、と内心はそれほど期待を持たずに天気の状態だけを見て入笠山に出かけた。このところ東海・甲信越地方は天気が不安定で、天気予報も「曇りときどき晴れ、所により雷雨」という、なんとも頼りない予報が多い。

入笠山・サワギキョウの群生


 山へ出かけるときは、週間天気予報は当てにならないので、前日に出された予報と衛星画像を見て自分なりに判断して予定を立てる。ただ、曜日の関係でどうしても土・日が悪天候の場合は止む無くウイークデーに決行することとなる。花が美しいのはせいぜいピークの前後1週間。こちらの都合と関係なく季節は巡り、花が咲き進む。

 入笠山はこれまで何度も訪れて、地理的にはある程度の知識があるところだが、花の開花時期となると、その年によって1週間から10日のズレは避けられない。今回は、春先から1週間ほど季節の進み具合が遅いようなので、ただそれだけをかすかな頼りにして出かけた。結果はグー!。
 なお、写真は本文の進行とは直接関係なく、ランダムに掲載してあります。

アケボノソウ サワギキョウ ウメバチソウ アキノキリンソウ コオニユリ

コバギボウシ カワラナデシコ ハナイカリ  ゲンノショウコ キツリフネ

マツムシソウ クルマバナ クサレダマ ヤナギラン リュウノウギク

 入笠湿原ではサワギキョウ、クサレダマが満開で湿原全体が紫と黄色で染まっている感じがした。その中にアゲボノソウの姿も見え、まだ8月も半ばが過ぎたばかりだというのに夏の花に混じって秋の花が咲いている。リンドウはさずがに花の時期には早すぎるとみえて、硬い蕾のままだった。

ダイコンソウ ハクサンフウロ タカトウダイ ママコノシリヌグイ
ヒメジオン ノコンギク シナノオトギリ クガイソウ
ツユクサ ヒレハリソウ ウマノアシガタ ホソバトリカブト

 入笠湿原での撮影の後、大河原湿原にも寄ってみた。こちらのほうは一回りしても一面の笹薮で花らしきものは極めて少ない。仕方なく入笠湿原に戻ってまだ歩いていないところを散策した。湿原から少し外れた溝のようなところにマツムシソウが咲いていた。

ツリフネソウ ツリガネニンジン クジャクチョウ マルバタケブキ ママコナ

ゴマナ ホタルブクロ オオマツヨイグサ クサフジ タンポポの仲間

ネジバナ ヨツバヒヨドリ ワレモコウ ハナチダケサシ コウリンカ