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乗 鞍 岳 |
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Vol.9
12年8月26日(日)
今年の乗鞍岳は遅くまで雪が残っており、7月中旬に訪れたときは肩ノ小屋口から肩ノ小屋に至る大雪渓沿いの登山道が雪に埋もれていた。あれから1カ月以上も経っているので、いくらなんでも雪は解けているだろうと思って出かけた。ところで、いつも利用する長野県側のエコーラインは「乗鞍マウンテンサイクリング」開催のためシャトルバスが午前中運休。止むなく岐阜県側の「ほおのき平」に車を駐車し、乗鞍スカイラインから畳平へと向かった。
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乗鞍スカイラインのバスの車窓から穂高連峰を望む
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乗鞍へ行く時は、いつも中央自動車道を中津川ICで降りて国道19号線に入り、木祖村から野麦街道(県道26号線)を経て乗鞍高原へと向かうのだが、木祖村のところどころで車を停め、野草探しをするのが楽しみとなっている。この日はナンバンハコベ、フシグロセンノウ、シデシャジンが多く見られ、30分以上撮影した。さすがにツリフネソウやキツリフネは終盤を迎え、花も傷んでいたので撮影はパス。
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ナンバンハコベ |
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フシグロセンノウ |
フシグロセンノウ |
カワミドリ |
シデシャジン |
今回の主な目的も、前回同様トウヤクリンドウ。畳平から桔梗ケ原にかけて歩いていくと。ほぼ途切れることなくトウヤクリンドウが見られる。ところどころにイワギキョウが群生していたが、そろそろ花期を終えようとしていて、花を落としたものも多い。コマクサも点々と咲いており、昨年初めてお目にかかった白花のコマクサに今年も出会うことができ、なんだか懐かしい感じがした。
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イワギキョウ |
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コマクサ |
コマクサ |
ミヤマアキノキリンソウ |
ウサギギク |
この日は雲が多い天気で、うまくいけば遠景に穂高連峰を配した写真を、という目論見は見事に外れた。夏休み最後の日曜日とあって、子供連れの観光客が目立った。中には幼児を背負子に入れて歩いている若い夫婦連れも時々見かけた。それに加えて「乗鞍マウンテンサイクリング」の参加者もレース後の散策を楽しんでいたので、畳平周辺は大変な賑わいだった。
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富士見岳から畳平方面を望む |
トウヤクリンドウは気温や日照に敏感で、寒かったり陽が陰ったりすると花弁を閉じてしまう。幸いにもこの日は暑いぐらいの陽気で、風もそれほど強くなかったので花が適度に開いていてくれた。畳平を起点に桔梗ケ原から富士見岳を経て肩ノ小屋までの散策コースはどれくらいの距離があるか分からないが、携帯電話の歩数計に示された数字が1万8千歩だったところをみると、かなりな距離を歩いたことになる。
畳平から桔梗ケ原にかけては、トウヤクリンドウの他にコウメバチソウ(ウメバチソウかも)、イワツメクサ、ヤマハハコ、ウサギギクなどが道路沿いに咲き乱れていたが、あまりの数の多さに「また後で」と思っているうちに、ついつい写真を撮りそこねてしまった。やはり撮れるときに撮っておかないと後悔することになる。
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トウヤクリンドウ |
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ヨツバシオガマ |
コウメバチソウ |
オヤマリンドウ? |
ヤマハハコ |
肩ノ小屋周辺では花後のチングルマが雰囲気良く咲いていたので何枚か写真を撮った。この状態のチングルマは逆光でキラキラした感じが似合うが、背景が暗くなり過ぎないように撮るのは難しい。できるだけ秋の感じを出そうと、周囲の草なども取り込んでみた。下欄最後の2枚は、花が終わりがけでみすぼらしい姿をしていたので最初はなんの花か分からず、尋ね花サイトで問合せたところテガタチドリと判明。
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チングルマ(花後) |
チングルマ(花後) |
テガタチドリ |
テガタチドリ |